中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
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海南島の緑茶
この春、雲南省の緑茶に続いて届いたのが海南省のお茶でした。海南省は、中華人民共和国最南端のハイナン(海南)島にあり、その気候から、おいしいお茶も作られているのです。今回は一年の半分を海南島で生活する中国茶研究家で薬膳アドバイザーでもある青柳敬子さんが送ってくださった五指山のお茶2種をご紹介しましょう♪


五指山毛尖(ごしざんもうせん)

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アジアのハワイとも呼ばれる海南島は、熱帯季節風気候に恵まれ、年間平均気温が22度~26度で、降水量も1,500mm~2,000mm。一日の平均日照時間が約12時間もあり、年に平均300日以上が晴天という島です。こんな気候の島海南島では、お茶はかなり早くから新茶が摘まれるのだそうで、1月下旬から茶摘が始まるとのこと。特にこの島の茶は、10ヶ月に渡って摘まれるといわれているほど、芽の発育がよいのだそうです。

海南島は古くから紅茶の名産地として、最近では苦丁茶(生態茶)の産地としても知られていますが、いまでは、緑茶もいろいろと作られています。その中でも銘茶といわれるのがこの島の南部にある最高峰五指山(1,867m)の山麓で作られる緑茶。。この五指山茶区は、広東省だったころから紅茶をメインに作られてきた土地柄ですが、紅茶用の茶葉を緑茶つくりに利用して作られたのが、「五指山毛尖」。

もともとは、広東省に属していたこの海南島は、広東省の茶葉公司が「紅毛茶(こうもうちゃ)」という品種(アッサム種の大型の茶葉品種)の茶を植えることによって茶園を開発した地区でした。紅茶はアッサム種であるがために、CTC(Crush (潰す)、Tear(裂く)、 Curl(丸める)の略。コロコロっとした茶葉)に製茶されることが多いのですが、ここの緑茶は、その産毛の多さを特徴とするために毛尖茶として製茶されています。

味わいは、とてもおとなしく、日本茶を飲みなれている人にも違和感がない飲みやすいお茶で、水色もきれいな緑色をしています。

五指山水滴野生茶(ごしざんすいてきやせいちゃ)

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この五指山山麓で有名なもう一つのお茶は、「五指山水滴野生茶」です。これは、もともと五指山に生える野生の茶葉を製茶したものですから、アッサム種で作られる五指山毛尖とは、その味わいもまた異なるお茶です。

見た目は、安徽省の太平猴魁(たいへいこうかい)のようにプリミティブな形状で、若々しい草のような味わいがします。

長年雲霧の中で成長したお茶なので、野生茶のもつ強さを持っているのですが、味わいは、甘味も感じられるおいしいお茶に仕上がっています。五指山区のきれいな清流が流れるほとりに茶樹が生えたことから、「水滴」の呼び名がつけられたとのこと。

現在では、野生の茶葉を移植した茶園が、五指山のふもとの茶園に多く畝を作っているとのことです。


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