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中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
ポーレイ茶
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香港で中国茶に嵌った僕としては、普シ耳茶は「プーアール」ではなく「ポーレイ」なのだが、日本では最近プーアールという呼び方がすっかり主流になってしまった。香港の樂茶軒の葉さんも「やはりプーアールと呼ぶべきです。」とおっしゃっていた。解かる気はする。だけど、どうしても生理的というか感覚的にはポーレイと呼ぶ方が確実にしっくりするんだよね。

なんとなく呼び方がちがうと、味まで違ってくるような気がする。決してそんなことはないのだけど。香港の町の中にいると、やはり広東語の響きがとても新鮮で、だから黒茶に初めて出会った香港の読み方に敬意を表したい。

それにしても、初めて買ったポーレイは、中華系百貨店の裕華國貨のお茶売り場。数枚の餅茶が無造作に積み重ねられていて、一枚100香港ドル(1香港ドル=13.7円として1370円)だった。なんて安いお茶だったのだろう。そのせいか、なんともまったりと黴臭いお茶だった。

しかし、ポーレイ茶は、おいしいお茶だったのだ。しかも、僕の好きなポーレイは緑茶に近い味がした。雲南省の緑茶は、非常に柑橘系の香りがするものが多いのだが、そんな味わいがしっかりと残ったまま、茶のタンニン分が自然に枯れていて、丸みのあるお茶になっていた。これがあの100香港ドルと同じお茶なのだろうか?もちろん違うのだけど、こんなお茶もあるんだなあと、ますます中国茶に嵌るきっかけを作ったのが、このお茶だった。

どうして、飲茶の時のポーレイとこんなに違いのあるお茶が存在しているだろう?なぜ同じ名前なのだろう?どうして、こんなにかび臭いお茶を作ろうとしたんだろう?疑問は尽きない。

そもそも、中国は、ポーレイの作り方をひた隠しに隠してきた歴史がある。それは、おそらくこの黴臭いお茶を作るために隠された秘密があるのだろう。でも、なぜ、こんなにおいしい緑茶の味わいのあるお茶を作ろうとしなかったのだろう。明らかにマーケッティングの失敗なんではないか。

生茶として最近では知られるこの緑茶の味わいのあるポーレイ。年代物になると、入手が困難。入手困難になると欲しくなるのが人間の悪い習性。自分では購入できないので、講習会などで「○○年物の普シ耳茶」というのを信じて飲むのだけれど、いまだ、55年ものとして披露されたこのお茶以上のおいしいポーレイを僕は知らない。



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