中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
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阿里山鉄観音
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阿里山といえば、高山茶の代表的産地。

青心烏龍で作られた高山茶がメインなのだが、最近では金萓茶も沢山作られるようになり、阿里山金萓茶の名前もかなり浸透したようだ。強く揉捻しない包種茶などもつくられるようになり、阿里山佛手なんてのもある。いろんな試みがされているという印象が強い。

ところで、この阿里山でも鉄観音が作られている。見た目は木柵のように茶色くない。やや褐色がかった部分もあるようなので、茶葉をみただけだと、中火のお茶かなと感じる。

日本ではまだあんまりお目にかかる機会は少ないのだが、台北では、回留などの茶藝館にもおいてあり、それなりに知られているお茶のようだ。

この阿里山の鉄観音は、廣方圓のもの。先日東京に廣方圓・仙境サロンがオープンする際の、内覧会のお土産でもらった物。

発酵や焙煎が比較的しっかりとしたお茶なのだが、やはり特徴は、青心烏龍のようなすすがすがしさよりも、どっしりとした濃厚な味わいが全面に立つお茶だった。口に残る味わいは、木柵の正叢鉄観音に近いので、品種も鉄観音を使ってるのかもしれない。

例えば、Formosa Tea Connectionで扱っていた清境鉄観音は、台茶5號を使って鉄観音の製法で仕上げたものだという。また、千年茶館奥萬大鉄観音は、鉄観音種で軽く仕上げたものらしい。まだまだ、こういうあまり知られていない面白いお茶が沢山台湾にもあるのがうれしい。

これは完全に嗜好の問題なのだけど、個人的には、阿里山のお茶は、オーソドックスな高山烏龍茶がいいなあと思う。もちろん、これはこれでおいしいお茶ではあるのだが。

阿里山のお茶といえば、三宝園の春子さんのところに顔をだしてないなあ。久しぶりに行ってみようかな。




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日本の黒茶3-石鎚黒茶
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日本の黒茶第三弾は「石鎚黒茶」。これも四国の愛媛県と高知県の県境付近にそびえる海抜1992mの石鎚山の山麓で作られるお茶。愛媛県周桑郡小松町石鎚地区で細々と作られている。

「馬糞茶」、あるいは「腐らし茶」などとも呼ばれているらしい。本名は「石槌晩茶」。

以前は、曽我部正喜氏がその製茶法のたった一人の伝承者だったらしいが、平成11年以降、TVでのこの茶の紹介により、幻のお茶を絶やしてはならないということで、周桑郡小松町の生活改善グループ「さつき会」が中心になって、その製茶法の保存に乗り出し、現在では、多少ながらも流通させられるようになっているらしい。

このお茶の作り方は、松下先生の「幻のヤマチャ紀行」とか中村先生の「番茶と日本人」にくわしいが、多少の差はあるものの、碁石茶の製造法に似ているみたいだ。

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この茶葉を見てもらうと解るように、とてもしっかりした茶葉。やはり夏の大きな茶葉を使うようだ。何枚もの茶葉が重なって固まりになっているところもあれば、ほぐれて一枚一枚になっている部分もある。

すっぱさは、碁石茶ほどではないかな。比較してみると、碁石茶よりも飲みやすい。でも、これも茶粥向きだね。このお茶の茶粥は、anomaで食べることができる。これって、すごーく貴重じゃない?!

すこしの塩を振って、木のスプーンですくって一口口にいれると、なんとも素朴な味が口の中に広がる。おいしいんだよね。こういう素朴なものって、絶対に未来の日本に残したいものだと思う。



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聞香杯は本当に「もんこうはい」か?
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長い間、「聞香杯」は「もんこうはい」だと思い続けてきた。ところが、数ヶ月前に、「なぜ日本では、聞香杯を「もんこうはい」と呼ぶんでしょうか?」という疑問にであった。まったく思っても見なかった疑問だったので、ちょっと目が点になった。「もんこうはい」でないのなら、いったいなんて呼ぶんだろうか?

そこから、あれこれ聞香杯の読み方を調べてみた。

日本で出版されている中国茶の本のほとんどが、この「聞香杯」を「もんこうはい」と表記している。Googleで「もんこうはい」を検索すると、かなり多くのサイトをヒットする。もう一つ想定しうる読みである「ぶんこうはい」で検索をかけるとたった4件しか表示されない。しかもその一つは「ぶんこうはい」という表示が間違いであるとの説明がされているサイトであった。

日本でも「聞香」という字があるからには、日本でもその語源があるはずで、こうなったら「広辞苑」と「大辞林」をひいてみるしかないと思い、まず「もんこう」をひいてみた。ところがだ、両方とも「もんこう⇒ぶんこう」となっており、「ぶんこう」を参照せよとなっている。つまり、「聞香」の読みとしては、ぶんこうが正統派であることを示しているではないか。

「ぶんこう」をひいてみた。両方ともまったく同じ記載で「香りをかぐこと。香りをかぎわけること。」とある。
いくつかの漢和辞典をしらべてみても、同様に「ぶんこう」を見出しにしている。

このようにして行き当たったのは、日本語の読みとして、「聞香杯はほんとうは「ぶんこうはい」と読むのが正しかった、あるいは元祖だったのではないか」という結論だった。

では、「ぶんこう」という言葉はほかに使われているのかということだが、どうやら香道で、香の匂いをかいで、その種類をあてることを「聞香(ぶんこう)」と読んでいるらしい。

香道と茶道は室町時代に似たような経緯で成り立った過去を持っており、お互いに影響しあっているという。現代でも茶道や香道をたしなむ雅人が多いことをみてもわかる。ところが、中国茶、特に台湾の茶の文化が日本に入ってきたときに、日本ですでに長い歴史をもった香道の知識を持った人が、その普及にかかわらなかったことが、この「聞香」を「もんこう」というようにしてしまったのではないか。

個人的には、すでに「もんこうは」が言いやすくなっているので、まさら「ぶんこうはい」に改めるのも面倒くさいし、「もんこう」でも間違いではないわけだから、いままでどおり「もんこうはい」と呼ぶことになるのだろうけれど、やはり「ぶんこうはい」が日本語の読みとしては正統派であるということを知ったことは、一つ賢くなったかもしれない。(笑)



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日本の黒茶2-阿波番茶
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番茶って、なんだか良く分からない。番茶の定義って、あんまり画一的ではないのだ。だからこんがらがってしまう。

例えば、一番茶を摘み終わったあとの、二番茶、三番茶は品質的に劣後するので、一番茶より悪い「○番茶」の番茶という言葉が、良いお茶を指す言葉として使われる場合もあれば、遅く摘む「遅茶」が「番茶」になったという説明もある。

しかも、番茶は「焙じ茶」にも繋がる場合があるので、余計に複雑怪奇なものになってしまう。(笑)

いずれにせよ、遅く摘むので番茶の茶葉は大きい。いわゆる陸羽が茶経で書いているところの「」に当たるような茶葉なのだろう。そのうちここでも登場させようと思っている一保堂の炒り番茶などは、本当落ち葉のようだ。これが碧螺春などの華奢で繊細な芽のお茶と同じ物なのかとおもうと、なんだか面白い。

ところで、この番茶の中に、日本の黒茶の一つと言われる「阿波番茶」がある。画像の茶葉がそれだ。実はこれも碁石茶と同じように漬物といっても良いような、面白いお茶なのだ。

徳島の山間部、那賀郡相生町大久保や牛輪が最大の産地。他にも上勝町が産地だと言われている。

中村羊一郎先生の「番茶と日本茶」という本には、このお茶の作り方として、夏の土曜の暑い盛りに茶畑に入り、茶葉を一枚残らずしごきき取り、数日分ためたら、大釜でゆでて、床に広げて冷ました後、揉捻機で軽く揉んで、大きな桶に漬け込んで発酵させ、発酵したら筵(むしろ)に広げて天日干し、一日に3回ほどひっくりかえして、ようやく出きるのだと書かれている。

結構作るのに手間がかかっているお茶のようだ。

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碁石茶が主に茶粥に使われていたのに対して、こちらの阿波番茶は、清飲、つまり、そのまま普通のお茶と同じように飲むお茶として発展してきたらしい。もちろん、茶粥の習慣もあるらしい。

さて、実際に飲むと、やはりすっぱい。しかし、碁石茶のような強烈なすっぱさではなく、ほのかにすっぱいという感じがする。蓋碗に入れて湯を注ぎ1分程おいて飲むと、このすっぱさが結構表面に出てくるような気がする。以前、これを煮出したことがあったが、むしろ短時間煮出したほうがこの独特の酸味は押さえられて美味しいような気がする。

もしかしたら、茶漬けに使うとよいかもしれない。まだやったことがないが・・・。

しかし、この阿波番茶が環境省によって「香り100選」(リストの71番に上勝の阿波番茶が選ばれている。)に選ばれているというのは、なんとも奇妙なことだ。日本人のDNAの根源に触れるような香りということか。先日UPした雲南省の糯米香茶のもち米の香りのようなものだろうか。

美味しいといっても、まあ、そこは日本の黒茶のこと、毎日飲みたいという美味しさではないことはお断りしておく。しかし、番茶という習慣は、結構日本には根強く残っているのだが、中国ではどうなんだろう。雲南省や広西壮族自治区などへいくと、似たような風習があるらしいが、この当たりの綿密な共通点を研究した人はまだいないみたいだ。

弘法大師が太龍寺、平等寺、薬王寺建立のための巡錫の折、この地方に自生する山茶を発見して製茶法を教えたのが始まりだといわれる阿波番茶も、いろんな変遷があるようで、明治時代には緑茶の方が多く作られていた等という記録もあると聞く。なぜ、いまのような後発酵の物が存置しているのだろう。とても興味深い。

いまでもこの阿波番茶は碁石茶に比べて、比較的入手しやすいお茶だ。ネットが発展してくれたおかげで、東京にいても、徳島のお茶屋さんに注文できるのが嬉しい。

阿波番茶が購入できるサイトとしては、以下のようなところがある。
 ・ 三好園
 ・ 月光苑 



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マカイバリの釜炒り緑茶
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僕は自称中国茶好きのダージリニストである。つまり、ダージリン大好き人間なのだ。もちろん紅茶は他のものもいろいろと飲むのだが、その中でどれか一つ選べといわれると、ダージリンを選んでしまう。

これはきっと、中国種(あるいは中国種を改良したハイブリッド)による紅茶だからということと、なによりもその香りの良さに惹かれている点が大きいだろう。

そのダージリンにも、このところ、いろんな試みが行われているのは知っていた。特に、中国のお茶を模倣した製茶法の導入というのが行われていて、ダージリンウーロンだの、ダージリングリーンなど言う名前は、既に数年前から日本にも聞こえてきていた。さらに、白茶の製法で作られたダージリンホワイトなんていうものまで登場して、「うーんダージリンどうしゃったんだよう!」という感じだった。

聞くところによると、ドイツ、アメリカ、イギリス、日本などの紅茶輸入国のニーズに合わせるために茶園も様々な努力をしている過程で登場してきたお茶らしい。

「本来の、ダージリンらしいダージリンを作った上で、これらの様々なお茶を作って工夫していくのは賛成なんですけどね。」と、僕の京都の姉さんであるラ・メランジェの松宮さんは言う。

その松宮さんが、みなさんで飲んでといって届けてくださったのが、この「マカイバリ農園の釜炒り緑茶」。先日の竹里館での黄さんのテイスティングでも、及第点を取ったこのお茶は、様々な国の身勝手なニーズに翻弄された結果であるところのいいかげんな緑茶では決してなく、非常に真面目な作りをしている。

なんでも、3月に京田辺市の日本緑茶の手揉み職人たちがマカイバリ農園を訪問し、手揉み製茶を実演して見せたそうだ。そんな民間交流が、このお茶を生んだのかもしれない。

ダージリンの持つ気品の高さを維持しながら、まだ開ききらないつぼみの花のようなそんな印象のこの緑茶は、いままで飲んだことのあるダージリングリーンと比べると、かなりおいしいと思った。

年々青くなるダージリンのファーストフラッシュ。これは日本からのニーズらしい。この釜炒り緑茶は、そんなに青いダージリンが好きだったら、ここまで青すればよいとさえいえる青さ際だったお茶ではあるけれど、紅茶の作りで発酵を浅くするよりも、緑茶の作りで発酵を浅くするほうが自然の摂理にかなったものであるということを切実に思わせるものであった。

これはこれで美味しいのだ。しかし、やはり紅茶は紅茶。セカンド或いはオータムナルのような、非常にしっかりとした奥行きのある深みがダージリンの紅茶には欲しいと思った。




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日本の黒茶1-碁石茶
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一昨年から碁石茶ブームらしい。テレビの影響で、生産が追いつかないという話しも聞く。当然だろう、いまでは作り手がほとんどいない幻のお茶なのだから。高知県長岡郡大豊町東梶ケ内というところで作られている。

碁石茶についての薀蓄は、こことかここがくわしので、今回はあまり触れない。しかし、お茶の世界の中にあっては、ものすごく特殊な、中国之辺境やミャンマーあるいはタイとかそっち方面のお茶に通じるものがあるというおもしろいものなのだ。

カメラマンの堀江先生に教えてもらったことがあるが、雲南省の布郎(プーラン)族に「酸茶」というのがあるそうだ。先生の写真集の中にも、散茶を口にする女性の写真がある。散茶はカビをつけて竹筒に入れて土に埋め、嫌気性発酵を促進させる。これは碁石茶に繋がる製造法なので、碁石茶のルーツは、東南アジアだろうと言われている。

プーアールも熟茶は菌の作用で後発酵させると言われているが、この碁石茶はプーアールの菌とは全く異なる乳酸菌の作用で後発酵させるのだ。これはもう茶というより「漬物」といったほうが良いかもしれない。

実際に飲むと分かるのだが、すっぱくてまずい。(笑)なんといっても作り方が漬物なのだ。すっぱくてもしょうがない。

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堀江先生の写真に登場する布郎族の女性は、散茶を食べている。碁石茶も、もしかしたら湯につけてふやかしたら、茶葉を漬物替わりに食べるんだろ!などと思いたくなるほどだ。つまり、このお茶は飲む漬物といった味わいなのだ。

普段、これだけで飲むというのは、かなりつらい。「うーん、まずい!もう一杯」といってもう一杯飲む勇気は僕にはない。そんなに簡単に飲めるほど、やわな飲み物ではない。しいて味わいをなにかに喩えると、都昆布を湯に溶かすとこんな感じだろうか。

これはやはり茶粥に少量炒れて炊くのがもっとも耐え得る食べ方ではないかと思う。同じ四国の石槌黒茶も茶粥にする。日本の文化には、茶漬けとか茶粥というのがあるので、そのために発展したのが日本の黒茶なのではないだろうか。だから所詮飲むのにはなれていないと相当むりがある。

こんなお茶でも、なくなってしまうのは非常に寂しい。壊滅寸前の伝統茶というのは日本にもいくつかあり、碁石茶もその一つになるはずだった。

テレビの影響は恐ろしいもので、この壊滅的な碁石茶を救済するに足るインパクトを世間に与えたようだ。コピーは、「みるみる痩せる!ダイエットから血圧まで碁石茶で決まり!

しかし、「ダイエット食」としての碁石茶の先行きは、そんなに明るいものではないだろう。別に効果のあるものが出現すれば、「花粉症に凍頂烏龍」と同じように、忘れ去られてしまう。

そうなった後の碁石茶の行方が、なによりも心配である。







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黄徳昌氏のパースペクティブ
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台北竹里館の館主・黄徳昌氏が来日している。彼は台北でもトップクラスの茶の目利きで、焙煎も自ら手掛け、最近では、普シ耳茶についても熱心に研究している。

黄氏とは、AAJ台湾ガイドの阿多さんを通じて数年前に知り合い、年齢も同じということで懇意にしてもらっている。

今回の来日にあわせて、茶の知識レベルがだいたい同じぐらいの人を数名集めれば品茶會をしてくれるということなので、ちょっと背伸びして僕より知識の豊富なY氏、N女史、K女史などを召集し、麻布十番の竹里館で黄さんを囲んで、品茶會をしていただいた。

まず、今年の春茶の太和烏龍樟樹湖烏龍の飲み比べをした。生産地の違いということもあるが(産地は比較的近くて、瑞里を挟んで上と下という位置。太和の方は阿里山高山茶に区分されることが多い。)、大きな違いは、発酵度の違い。

太和の方は15~20%の発酵。一方で樟樹湖の方はやや焙煎が高い20%超。火入れは黄さん自ら数日前におこなったもので、まだ落ち着いていないとのこと。大体1分火半程度の火入れ。

面白いことに、発酵が違うだけでまるで違うお茶に仕上がっている。こういう比較は目から鱗だ。焙煎をかけるお茶としては、一定の発酵が進んでいたほうがよいのかなという印象を受けた。

その後、太和烏龍の焙煎の違うもの(毛茶、2分火、3分火)を3種類比較する。先ほどの発酵が20%超の樟樹湖烏龍と発酵が20%以下の2分火の太和烏龍がまるで同じ色をしていたのは驚いた。発酵と焙煎の関係って、こういう感じなんだな。

それから、毛茶を飲んだ時に、清香のおいしいお茶だとおもったのだが、2分火を飲んだ後に再度毛茶をのんだら、生臭さと青さがたって、美味しく感じなかった。焙煎を程よく聞かせたお茶のおいしさというものが実感できたのは収穫だった。

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ほかにも、水色が透明な物がよいとか、葉脈が白く綺麗なものが良いとか、まだらな発酵をした茶葉が混ざっていたり、茶の大きさが様々で揃っていないものがあると味のバランスが崩れるとか、いろいろと勉強になることが沢山あって、面白かった。

「お茶は台湾のお茶に限らず、紅茶もプーアール茶もみな良し悪しの判断には共通点がある。」という黄さんの鑑定眼は、確かなものがある。

例えば、最後に僕達が持ちこんだ様々なお茶(なんとダージリンの釜炒り茶から日本茶まで)の良し悪しを、実際に彼が鑑定して見せてくれたのだが、彼の目でみて評価すると、たしかにうなずけることが沢山あった。

烏龍茶の標準」が彼の中にはあって、その標準以上のものを良いとしているのだが、僕から見ると、その標準のレベルはかなり高くて、「標準のお茶以上のものをみんなに広く飲んでもらいたい」という彼の意見に賛同する一方で、日本では、そのための道のりは高くて険しいなと痛感した。

「消費者が茶荘にそのような標準を求めれば、茶荘も農家にそのような標準をもとめることになり、良い循環が生まれるんだ。」と熱く語る彼の姿勢は、本当にそのとおりだと思う一方で、日本では、そもそもその標準をもった茶荘って、ものすごく少ないよなとおもう。ましてや、その標準を見極めることのできる消費者が僕を含めてどれだけいるんだろう。

「発酵がきちんとしてあり、焙煎もしっかりしている凍頂烏龍が、いまほとんどなくなってしまったのは、茶生産者の若年化とともに、環境変化に農家がついていっていないせいもある。」たしかにその通りなのだろう。そのような根底の茶作りから見直していかなくてはならないとすると、日本の消費者の嗜好では、彼の求める理想にはなかなか近付けないだろうなとも思った。

ともかく、「美味しくて良いお茶ってなんだろう」という問いかけを常に持ちつづけることの大切さを、彼から学んだ気がする。

黄さんの茶へのパースペクティブについてはこちらを参照のこと。



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大好きな甘いお茶
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昨日に引き続き、香香から届いた緑茶を楽しむ。緑茶三昧というのは、なんと贅沢なんだろうと、毎年この時期そう思う。

今日のお茶は信陽毛尖。河南省の代表的な緑茶だ(というか、河南省のお茶は、これと仰天雪緑しか飲んだことがない・・・。)。

このお茶をはじめて飲んだのは、もうだいぶ昔のこと。ラサ企画亀山紀子さんが、おいしい信陽毛尖が手に入ったからといって少量分けてくださった。非常にきれいな色をした華奢なお茶で、湯を注ぐとこれもまた繊細な香りととても甘みのあるとてもおいしいお茶だった。それ以来、信陽毛尖は、僕の中で、緑茶No.1の座を占めるようになったのだが、それ以後、おいしい信陽毛尖にであわなかったことと、雲南省の緑茶においしいものがでてきたことなどから、このところ、その順位は少し下がっていた。

産地は、河南省信陽県西南部山岳地帯(東雲山、集雲山、天雲山、雲霧山、震雷山、黒龍潭、白龍潭など)。清代末期から作られるようになったらしいが、この地区の茶の歴史は非常に長いらしい。東周の時代には、このあたりの地名が茶の産地として本にあらわれているようで、陸羽の茶経にも「又陽郡の光州茶」として登場している。

もともと、安徽省の銘茶「六安瓜片」と浙江省の銘茶「龍井」の作り方をミックスしていたとのことだが、今ではそれらとはにても似つかない、「毛尖茶」として作られるようになっている。

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久しぶりに飲んだ信陽毛尖、これもまた甘くておいしいお茶だった。栗の甘さにたとえられることがあるらしいが、確かにそんな感じの甘さだといえよう。

この繊細な茶葉は、宜興で作られる陽羨雪芽に似ている。陽羨雪芽の方がもうすこし白毫がおおいが、それでも、ガラスコップの中には結構な数の産毛が浮くのが見える。個人的には、碧螺春よりも好みだ。

こんな茶畑(Yahooニュースより)らしいが、ここの茶畑だけは、絶対にいつか行ってみたいと思っている。



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ぐるぐる緑茶
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ぐるぐるの茶葉の緑茶。北海道の香香の遠藤さんから送ってもらったもの。

名前は涌渓火青。安徽省宣城地区涇県涌渓山山麓の黄田郷を中心に作られる緑茶だ。明代から作られているという由緒あるお茶である。この産地は宋代から文献にのこってるので、もしかしたら、もっと前から作られていたお茶なのかもしれない。

いままで見たことのある涌渓火青に比べて、とてもきれいな緑色をしている。いままで飲んだこのお茶は、比較的火入れの強い、表面が黒っぽく光っているものが多かったが、これはとてもきれいな茶葉。

くるくると巻いてあるのがこの茶の特徴。揉捻までは他のお茶と変わらないオーソドックスなつくりのお茶なのだが、整形工程が複雑怪奇。

一回の工程で7種の揉捻工程を経て整形されるのだとか。7種類も揉捻の仕方があるのかと驚くのだが、ちゃんとそれがあるのだなあ。

 」=たてに押しつぶす
 「」=横に押しつぶす
 「」=ひっくり返す
 「」=炒め押しつぶす
 「」(テヘン)=窮屈な状態にする
 「」=ころがす
 「」=ひき潰す


これらの整形方法を組み合わせて、揉捻が行われる。熟練の仕事が必要になる工程だ。このお茶の作り方だけは一度みてみたいものだ。

台湾の高山茶や安渓鉄観音などが布に包んで包揉されるのにたいして、この形を作るのはすべて手の技。

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茶葉の表面に結構光沢があるのは、揉捻作業を行うときに、釜の表面に茶油を敷くからだそうだ。それによって茶葉がきれいになるのと、形が崩れにくくなり、保存も利くのだとか。いろんな工夫がしてあるものだ。

涌渓柳葉種という地元の品種などが使われているのだそうだが、一芯二葉の比較的小さめの茶葉が使われていて、ところどころ産毛が生えている。

味は、火入れの味がまず前面に感じられるが、その火入れの味の向こう側に、かなりしっかりとした緑茶の味わいが潜んでいる。火入れの味が気になるようなら、一煎は放棄して洗茶を手早くしてから、二煎目以降を本格的に味わうと良いだろう。

濃く入れると、やや渋みがたつが、いやな部類の渋みではなく、口の中でじんわりと甘みに変化する。この手のお茶は結構インパクトがあって、食後とか、ねむいなあと思ったときにおいしくのめるので、僕は好きだ。

記録によると鄧小平が獅峰明前龍井と並ぶ茶と賞賛したという記録が残っている。龍井とはまるで違う性格のお茶で、比較するのにはかなり無理があると思うが、お茶好きにはたまらないお茶なんだろうなということはわかるね。

こういう、何気なくおいしいお茶をそろえているところが香香のにくいところなんだよね。





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白鷺のお茶
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学芸大学の蘭亭の藤原さんに「面白いお茶が入ったわよ」といって分けてもらったのがこれ。

「まだ届いたばかりだから、茎をとってないのだけど」といって見せてもらった茶葉は、桃園縣龍潭郷の龍泉包種茶という、比較的低地で作られる形状のお茶にそっくりな見た目をしている。文山包種ほどぼさぼさしていないけれど、凍頂烏龍ほど丸まっていない。むかしはこんなお茶が包種茶だったのだよね。

で、このお茶は桃園縣亀山郷の林文経老師の所のお茶。一体なにが面白いのかといえば、このお茶が台茶17號という品種で作られているということ。台茶17號は、台湾茶業改良場が品種改良した茶樹で、最近台湾のあちこちで育成を奨励しているものだとか。

大葉烏龍と肯安(yyang)をかけ合わせた「台農335号」と、[シ又]口系335号と白毛猴をかけあわせた「台農1958」を交配させたのが「台茶17號」なのだそうだ。

まあ、なにとなにをかけあわせたかなんていう話しをきいてもふーんという感じだが、30年近くの時間をかけてようやく納得のいく茶樹が出来あがったということらしい。

白毫の大きな芽がでる茶樹なので、「白鷺」という美しい別称がついているのだが、このお茶は桃園とか苗栗で東方美人を作るのに使われるようになったという。

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ちなみに、このお茶は烏龍。まあ包種茶だと思ってもらえればよいかもしれない。発酵は比較的浅め。火入れも清香系にしあげてある。

茶壺で入れた味わいは、新品種といいつつ、金萓のように口に残る味ではなくオーソドックスな大葉烏龍の味わい。さっぱりとしていて飲み易いお茶だった。

やや特徴のある香りも、なかなかに立つので、じっくりと淹れながら楽しむのには向いているかもしれない。

茶渣も綺麗な緑色をしている。たしかに茶葉はやや大きめかもしれない。これを東方美人に仕上げるとどんなお茶になるのか、とても興味が沸いた。どこかで入手してトライしてみようかな。

    


ここからは雑談だが、品種改良には長い時間をかける必要があるという話しを、昨年台湾の茶業改良場の所長さんから聞いたが、僕たちが比較的良く知っている台茶12號(金萓)とか台茶13號(翠玉)以外にも、いろんな品種が完成しているようだ。

ちなみに、台茶15號から17號までは、白毛猴をかけ合わせているので、白毫の綺麗な品種だという。そのためか、17號の「白鷺」同様、15號には「白燕」、16號には「白鶴」という別称がある。

18號は紅茶品種なので「寶紅(Formosa Red)」と命名された。台湾という宝島で育成された紅茶という意味だとか。なんともロマンチックな命名である。ちなみにこのお茶、シナモンと薄荷の香りのするお茶だといわれるが、二度ほど飲んだ印象では、まだ未完成かなという感じだった。

いずれにせよ、こうやっていろんな品種の台湾茶が生まれてきているというのがとても面白い。四大品種といわれる青心烏龍、青心大有(「有」の横棒なし)、大葉烏龍、硬枝紅心も健闘してほしいのだが、もっと手軽においしい新品種が日本にも入ってくると面白いだろうね。



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どうみても普[シ耳]茶だよね
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見た目は普[シ耳]茶の方茶。大きさは2cm四方。雲南省のお茶ではあるのだが、これは普[シ耳]茶ではないのだ。このお茶の名前は「糯米香茶」。

雲南省文山州廣南県底扞村などで作られるお茶で、沱茶として作られることもある。普シ耳茶のように握堆していないので、緑茶の部類と考えるのが素直なのだろう。

しかしながら、単純な緑茶ではなく、もち米を蒸したときと同じ香りがするといわれる「糯米香葉」が混ぜられている。そのために、この名前がついたらしい。

このようなお茶が作られるようになった根源は、どうも、もち米の上にお茶を乗せ蒸した時にお茶に餅米の香が付いて美味しかったというのがあるようだ。一部では、このようなやり方でお茶を作るというのもあるらしいが、貴重なもち米を、お茶を作るだけのために蒸すというのは大変なことなので、この「もち米を蒸したときの香り」と似ているという糯米香葉を混ぜることによって、そのお茶を再現したのが糯米香茶というところだろう。

もち米の香りをつける意味というのは、何処にあるのだろう。米食をするアジア人にとって、もち米の香りって良い香りだと認識されてきたのだろうか。自宅で正月前に餅を搗く時にもち米を蒸す以外、普段の生活ではもち米の香りって嗅ぐ機会がない僕には、懐かしさを感じさせる香りではないので、折角のシ眞緑茶にわざわざ香り付けする動機が今一つわからない。もち米を蒸す香りに包まれて生活している人にとっては、このうえなく良い香りなのだろうか。

ところで、この画像のお茶は、本当にもち米を蒸したときの香りがするのかというと、「うーん、これがそうか?」というようなわずかな香りがするだけで、焙煎の強すぎる緑茶の固形茶という味だった。確かにうっすらとシ眞緑の味わいが後味として残っているので、熟茶というより青餅のような感じだが、好きではない味わいになってしまってるという感じ。それに焙煎がきつ過ぎるかな。折角のシ眞緑が台無しだよね。

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茶を淹れてみると、茶葉はくずくずの緑茶。それなりに緑色をしているので、燻焙をかなりしているようだ。

この四角いキューブ状に固められた茶渣の中に、いちまいだけ色の違う葉が混ざっている。葉脈のつき方などが他の茶葉とは違うので、これが糯米香葉なのだろうと思い、他の葉と香りを比べてみると、たしかにこれが「もち米を蒸した香り」というのだろうと思われる香りが、この葉から立ち上っていて、明らかに他の茶葉と香りが違う。

こんなのが一枚入っているだけで、味わいが変わって仕舞うほど、強烈な香りの葉っぱのようだ。なんだかとても面白いなあ。こんな香りが現地の人たちは好みなのか。

最近では日本でも入手できるようになったので、珍しいお茶と言うわけではないのだろう。わざわざ買って飲もうという気になるお茶でもないので、飲んだことのある人はそれほど多くはないかもしれない。

どうしても飲んでみたいという方は、こことか、ここで売ってるようなので、試してみてはいかが?








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これ、なんでしょう?!
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日本人でありながら、こんなの知らなかったというお茶がある。ヨーロッパ特にドイツとか北欧なんかでは非常にポピュラーで、かの地では日本茶というとこのお茶であることが多いのだとか。その名前も「Japanese Kokeicha」。

Kokeichaの名前の由来は、いわゆる「固形」。原料は抹茶パウダー。これを水で固めて、スパゲティーのような機械で押し出して、1/2cmほどの長さで切って乾燥させたもの。だから別名「スパゲティー茶」というらしい。この形の由来は、「針のような松葉の形」に似せたものなのだとか。ヨーロッパのお茶サイトでは「pine needle」という紹介もされている。


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よく見ると細くて四角いパスタのような形をしている。如何して抹茶をこんな風に固めるという発想ができたのだろ。抹茶なら抹茶のまま湯に溶かして飲めばいいのにと思う。しかも、スパゲッティのように仕上げたのは、日本人なのだろうか。

この茶の飲み方は、kokeichaをそのまま茶杯に入れて、湯を注ぐというもの。いわゆるインスタント茶のようなものなのだ。

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速溶茶ではないので、なかなかこの固形状の茶は湯に溶けない。だから上澄みをすくって飲むことになる。味ははっきり言って、劣化した日本茶の味のわい。抹茶を固形にしたということだったので、抹茶の味をイメージしたのだが、茶湯の色合いからして、抹茶とは程遠い。以前、牛丼の「どんどん」に行くと、液体の茶の濃縮液に湯を入れて客にだしていたのだが、まるでそんな感じ。

このKokeicha、日本では全く知名度がないのは、なぜだろう。とても不思議な話し。



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茶壷がもたらす様々な違い
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昨日のTCC月例実験茶会は「茶壷実験茶会」だった。すでに、今回の実験の発案者であるこの方をはじめ、この方、そしてこの方が実験報告を書かれているので、補足することはほとんど無い。

実験なので、条件をそろえる苦労を毎回するのだが、今回は、すんなりと台湾V.S.宜興、形状の違いなどをベースに2つの茶壷を比較する方法でやることに決まった。いろんな意見を出してくれる人がいると、どんどん実験がおもしろくなるのが嬉しいし、なによりも、僕も皆と同じ立場の参加者でいられるので樂だ。(笑)

個人的な感想のみをあえて書き連ねるとすると、台湾の薄い轆轤作りの茶壺は、香りや甘味を当初引き出す能力に優れているという印象を受けたことと、宜興の紫砂茶壷は、お茶の味を丸くするといわれる割りには、台湾の茶壺と比較するとダイレクトにお茶の良さを引き出す能力を持っているのではないかということ。

そして、茶葉が開くスペースがあるものと無いものだと、似たような材質のものでも味わいが変わるということがよくわかった。特に、茶葉が開きにくい茶壷の場合、同じ条件で茶を淹れると水っぽくなる。だからそんな茶壷を使う場合、開きやすい茶壷よりも若干長めに蒸らす必要があるということなのだろう。

今回は、台湾の中火の凍頂烏龍、霧社、清香の台茶17号*、大陸の清香の黄金桂、中火の安渓鉄観音を使ってみた。今度は、岩茶や鳳凰単叢なども使って見ると面白いかもしれない。

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次回確認しておきたいものとしては、

  磁器と紫砂の茶壷比較(同一形状のもの)
  古壺と新しい茶壺比較(水平壺で比較)
  蓋碗と水平壺の比較
  同一比較で茶葉を数種類換えてみる
  大きさの違う茶壷で、同じ水の量、同じ茶葉の量で比較

などだろうか。

まあ、こうやってみんなでワイワイがやがやしているは、なにをやっていても楽しいものだ。(笑)

*台茶17号は,最近台湾の改良場が推奨している新品種。桃園や苗栗などでは東方美人がこれで作られている。芯が大きい茶として注目されている。





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杭白菊沱茶
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菊花は、菊花茶として有名だ。特に杭州の小さな白い菊の花は、昔から目に良いといわれているし、香港でもプーアールといっしょにして普菊茶などが好まれてきた。

普通の菊花は、白い菊をそのまま乾燥させたものが一般的。ところが、なぜだかこの菊の花を4~5つほどまとめて一つの固まりにした沱茶などというものがある。

「粒粒純 杭白菊」とかかれた透明のビニールパックに、沱茶状の菊花が一つ一つパッケージされている。

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パッケージから取り出すと、雲南省の小沱茶と丸っきりおなじ形をしているのがわかる。機械でプレスしたこの沱茶は、手で解すと花の部分がばらばらになってしまう。

そこで、このまま熱湯に一粒入れてふやかしてみた。徐々に固まりが剥がれていき、遂には菊の花が復元するのだ。

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開いた花は、普通の菊花と同じように、独特の香りを漂わせる。味も通常の菊花とぜんぜん遜色無い。

例えば、ガラスのポットに緑茶の茶葉をいれて、そこにこの沱茶を一つ放りこんでしばらく放置すると、きっとおいしい緑茶ベースの菊花茶を楽しめるだろう。ベースのお茶を黄山毛峰にすると、丁度錦上添花と同じような味わいのお茶が出来あがるに違いない。

個人的には、2煎程のんだ龍井にこの沱茶をいれる。なんとも良い香りの緑茶が出来あがるのが嬉しいのだ。

しかし、先日の包まれた安渓鉄観音と同じように、なんでこんなものを作ったのだろう。本当に中国ではおもしろいお茶がどんどん誕生して面白い。




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ねじられた茶葉
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ぐるぐるにねじられてしまった茶葉。細いスティック状にされて箱積めされているこのお茶は、ご存知の方も多いと思うが、「苦丁茶」。いわゆる「茶外の茶」。

福建省・雲南省・広東省・海南省で主に作られているもので、 福建省や海南省では苦丁樹という植物から、また雲南省や広東省ではオトギリ草の葉を使うとされている。元祖は広東省とも言われ、苦丁茶はその昔モチノキ科の植物が使われていた「中国茶経」という本には書かれている。

この画像のお茶は福建省の安渓の会社によって販売されているもの。入っていた箱は、「安渓鉄観音」と印刷された上から「苦丁茶」のシールが張られている。日本では商品として考えられないことだけど、中国当たりだとこれでクレームはこないのだろう。

いろんな形の苦丁茶があるのだが(ここを参照)、これなどは比較的オーソドックスなもの。

ところで、前々からとても不思議に思っていたのは、どんなふうにこの苦丁茶の葉がねじられているかということ。そこで、湯につけて丁寧にはがしてみた。

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葉を丁寧にはがすと、一芯ニ葉の巨大な葉が現れた。葉が丁寧に半分に折られ、それが丁寧に茎を中心にぐるぐると螺旋状に巻かれているのだ。どうみても、これは手で巻いたとしか思えない。しかし、もし、これを手で巻いたとするとものすごい労力だ。一缶に数十本入っているのだから、僕の手元にあるものを作るだけで、一人で半日はかかってしまいそうなほど。でも、脅威的な労働力を誇る中国のこと、この手の作業も熟練すると、あっという間に巻いてしまうのかもしれない。

こんなふうにねじられ、巻いてあるのを目の当たりにすると、そんな労働力に敬意をはらって飲まなければいけないものであるとは思うものの、やはり苦丁茶は「苦まずい」としか言いようがない。健康のためといわれても、これを毎日のみ続ける勇気は、僕にはない・・。



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インスタント油茶
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中国において喫茶が始まる段階のお茶として注目されたのが、擂茶打油茶、そして油茶だ。これらの「茶」は飲む茶ではなく、食べるお茶だった。

湖南省桃源県は武陵山の山麓に位置する風光明媚なが発祥といわれる擂茶は、南宋時代の袁文の「甕版間評(おうようかんぴょう)」で「蘇東[土 皮]の詩にも出てくる」と書かれているもの。南宋までで既に1000年以上の歴史があると言われており、紀元前からあることが知られている歴史の長い食文化なのだ。「擂鉢(らいはつ)」と呼ぶ擂り鉢と、「擂捶(らいすい)」と呼ぶすりこぎを使って作る茶なので、擂茶と呼ばれている。

最近台湾や大陸でも注目され、擂茶を出す喫茶のようなお店までできていて、僕も台湾で体験したことがある。豊富に用意された「ヤーツオ」と呼ばれる御茶請け(瓜子、緑豆、ピーナッツ、サツマイモの切り干し、あられ等)を一緒に摩り下ろしたり、そのまま入れたりして「食べる」お茶だ。

打油茶は、擂茶といわゆる「清茶」(茶葉以外に何も入れない茶)の中間に位置する茶として注目すべきものとされ、元愛知大の松下先生にも注目された。擂る代わりに茶葉を打ってエキスをだす。山間部をテリトリーに各地へ散らばった瑤族から伝播されたお茶といわれ、擂茶の特徴を残しながら、簡素化が行われているのだそうだ。

「カメリアシネンシス=茶」とは異なるCamellia Oleifera, Camellia Meocarpa=油茶」と呼ばれる植物の実から抽出された油を使って作られる打油茶は、擂茶同様、食料と飲料のちょうど中間的な存在となっている。

さらに、広西壮(チワン)族自治区北部や湖南省では、この打油茶の簡略化した油茶と呼ばれるものが残っている(中村先生の体験記が参考になる。)。

打油茶と同様に瑤族から伝播されたお茶であると言われ、打油茶との違いは、中身が少ないことと茶葉を打たないでそのままいれていること。なお、茶葉を湯で煮て塩を入れただけの油茶を「淡油茶」といい、このような簡略化が進んで、そのうち飲むお茶が生まれたのだという推測もされている

薀蓄はこのくらいにして、ここにあるのが、くんしゃんさんとのレア物茶競争の極めつけ、「インスタント油茶」である。

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インスタントラーメンのような容器にはいっているこの油茶は、湖南省藍山県新[土于]鎮にある梵龍食品というところが作っている。

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蓋を開けると、揚げた米、かきあげ、ピーナッツ、大豆、とうもろこしなどが入っていて、スープになる粉末(ここに砕いた茶葉がはいっていた)と茶油などが別の袋に入っている。

内容物をならべてみるとこんな感じ。かきあげなど、日本でも売っている「せんべい」のようだ。全体的にフライにしてあるので、油のにおいが鼻につく感じがする。

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ここに湯を容器の線まで入れて、別の袋に入っている粉末スープと油を入れてかき混ぜれば、3分待たずにすぐに食べられるという仕掛け。解りにくいかもしれないが、スープに浮かんでいる黒いごみのようなものが茶葉なのだ。

味わいはすっきりとした、軽食。茶の味わいはかすかだがする。油っぽいので、ちょっとたべるともういいやという感じ。おいしいのかまずいのか、よくわからないというのが正直な感想。もうすこし、塩味がきっているほうがおいしい木がする。

でも、こういう食べるお茶の文化が、21世紀まで綿々と行き続けて、それが文明の力でいんすたんと食品にまでなっているというのは、ちょっと感動的だ。



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大葉蒼風
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大葉蒼風という日本緑茶をいただいた。これが本当に日本茶なの?という茶葉をしている。去年結構たくさん飲んだ「阿里山包種茶」のように、茶葉をあまり揉捻していないもの。静岡市水見色のお茶だ。2002年登録の新品種をつかって、大葉で仕上げたものだそう。とても新しい日本茶の試みの一つ。

錦園の石部さんのところのお茶。残念ながら今年の新茶ではなくて、去年のお茶。でも、しっかりとアルミ缶に入っているので、そんなに劣化している感じはしなかった。

味わいとしては、アミノ酸系の味がしっかりとしている。この手のお茶は、玉露のようにあまり温度を下げてしまうと香りが楽しめないので、85度程度のお湯で入れてみる。

そう、ちょうど台湾の翠玉に似たような独特な香りとノートが口の中にじんわりと残るおいしいお茶だった。

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この画像ではわかりにくいのだが、水色が非常にきれいだ。多くの日本緑茶がにごるのだが、このお茶は茶葉の形を生かしたつくりをしているので、中国緑茶のように比較的水色が透明なのだ。もちろん産毛でにごることはあるが、湯の部分の透明感が高い。

日本茶も様々な形で進化をしようとしているのだろう。どんな方向へ向かっていくのか、とても興味深い。包種茶のような香りも楽しめるお茶がもっと根付くととてもうれしいのだが。







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紙に包まれた茶
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くんしゃんさんが茶片窟でUPした[シ章]平水仙茶餅は、青茶なのに、紙に包まれた面白いお茶だった。

それに対抗するために、引っ張り出してきたのはこれ。これはどーだ。(笑)

ひとつ一つのお茶が紙に包まれて、まるでお菓子のような形。この紙に包まれているのは、西坪の安渓鉄観音なのだ。安渓鉄観音を作るときに、包揉という作業がある。パラシュートに使われているような布でしっかりと包んでもまれるのだ。

以前、大阪の無茶空茶館で、その包揉したまんまのお茶を見せてもらったが、形的にはそれにそっくりだった。おそらくその形をイメージして、通常の安渓鉄観音の粒よりも大きく作って紙に包んだのがこのお茶ということなのだろう。

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紙をほどくと、中からはこんな茶葉が出現する。通常の安渓鉄観音の粒の5倍ぐらいの大きさがある。これを3粒~4粒ほど蓋碗にいれて湯を注ぐと、かなり香りの良いお茶が出来上がる。

このお茶は12月10日摘みの冬茶。ただ粒が大きいだけで、後はまったく他のものと変わらない安渓鉄観音なので、結構おいしく飲めるのがうれしい。

茶葉が解れてくると、茶葉が5つぐらい出現する。通常の一粒の5つ分ぐらいがまとめられているということなのだろう。この手のお茶は、以前三宝園の春子さんに「通常の芽だけをたくさん集めて固まりにしたお茶」というのをもらったことがあったが、これと同じつくりということになるのだろう。

しかし、なぜ、紙に一つ一つ包んだのだろう。持ち運びに便利ではあるのだが。






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竹殻茶って、青茶だったの???
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実は、変なお茶についてここのネタにしようと、いくつか画像を撮りためていたのだが、みごとに同じこをと考えた茶友が、全く同じお茶(出元も同じ)を取上げているので、「しまった遅かった!」という状態に陥った。(笑)

しかし、あちこち見渡すと、本当にいろんな「茶」と呼ばれるものがあるので、先手必勝(爆)で、こんなお茶はどうだあと、UPしてみることにした。面白いお茶UP競争でも始まるとおもしろいかもしれない。(笑)

で、実はこの画像のものは、日本でも見かけることが出きるもの。いままでずっと、黒茶の粉状の物に漢方の成分が混ぜられた、いわゆる「茶外の茶」だと思っていたが、材料はなんと鉄観音と陳皮を混ぜたものだとか。その意味で、変なお茶の一つなのだろう。

どう見ても漢方薬だろという黒い成分がボール状に固められていて、それが竹の皮で包まれている。だから「竹殻茶」。

まるで黒茶のようなその茶は、湯に溶かして飲むのだが、当然漉したほうがよくて、真夏の暑いときなんかに飲むと結構効き目があるような気がする。でも、正直言って、「苦まずい!」。まさに、苦丁茶のような感じ。「良薬口に苦し」という言葉を思い浮かべるが、ほんとうにこれ鉄観音????


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素性をさぐると、産地は広西壮族自治区らしい。どうして広西壮族自治区で鉄観音なのだろう。産地からしても鉄観音というのはとても疑問だ。

しかし、これ買う人がいるんだろうか?中華街の悟空などで見かけることがあるが、だれが買うんだろう。(って、おまえも買っただろといわれると、はいそのとおりとしか言いようがないが・・・。)

まだまだ本当に面白いお茶が沢山あるのが、神秘の中国茶の世界。とてもおもしろいよね。しかし、おいしいともっといいのになあ。

で、次ぎはどんな「変なお茶を」取上げようか・・・。(爆)




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揺れる緑牡丹
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無茶空茶 館で、黄安希さんが新茶の緑牡丹をご馳走してくれた。4月上旬に杭州などに行った時にPick Upされてきた様だ。もちろん本家汪芳生さんのところのお茶。

6月に無茶空茶 館では、日本旅行とタイアップして、黄山と景徳鎮へ行くツアーを出すのだが、その時には、この緑牡丹や錦上添花の生みの親である汪さんのところへ行って、工芸茶作り体験もあるのだとか。とても盛り沢山の内容だ。参加したいが、6月は恐らくめちゃくちゃ忙しくなりそうなので・・・。参加できる関西の方には是非お薦めしたい。

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ところで、この緑牡丹が揺れるグラス、とても薄い作り。熱湯をいれたらもしかしたら割れるかもしれないが、緑牡丹の甘さをじっくりと引き出すように、やや温度を下げて入れられていたから問題はないようだ。

こんな薄いグラスは、茶葉を綺麗に見せる。綺麗に見せるだけでなく、飲んだときの口当たりがとても良い。形もかなり好みだ。そして、緑牡丹自体、黄山の美味しい緑茶の味わいを堪能できる逸品。工芸茶はまずいというのはウソだということを何処かで書いたことがあるが、本当にそうなのだ。おいしいものはおいしい。そして、この緑牡丹は間違い無く、そんなおいしい工芸茶の一つだった。

ランチ後の一服を、そよそよと風が通りぬける趣のある茶館で、グラスの中に揺れる緑牡丹を眺めながら過ごす時間は、至福の時間でもある。ハードな日帰り出張の合間の癒しの一時といえるだろう。




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緑茶三昧
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いつもお世話になっているこの方も、あちらのこの方も、そしてこちらのこの方も、みんな緑茶飲んでますね!

中国緑茶普及振興財団常任理事の僕(ウソ)としては、なんだかとてもうれしいです!だって、中国茶というとやはり青茶メインなんだよね。でも、実際には遥かに緑茶の方が多様性があって、いろいろ飲んでみるには面白いと思ってた。

しかもグラスで飲むお茶がうまい!この方のこのコップも素敵です。

みなさん、中国緑茶、飲みましょうね!(笑)

さて、今日は大阪に行ってきます。お昼は無茶空茶館でたべたいものだなあ。
今日は手抜きの記事アップでしたぁ!




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ICED YUNAN
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今日は暑い。こんなに暑い日は、なんていってもアイスティーでしょう。ところで、ここを読んでくれている人たちは、どんなアイスティーを作るのだろうか。

普段、僕の場合は、圧倒的にダージリンが多い。しかもアイスにする場合は味のしっかりとしたセカンドかオータムナルがいい。そういえば丁度一年ほど前に、新潟のKonayukiteiというお店で飲んだアイスのダージリンはおいしかったっけ。

アイスというと、巷ではアールグレイが多い。残念ながら、あまりアースグレイは得意ではないので、お茶を選べるとき以外は、外でアイスティーを飲む機会は少ない。

ところで、数ある中国紅茶でアイスティーにして耐え得るお茶はどんなのがあるだろうかと考えた。もちろん、アッサム系のお茶をベースにした英徳などは、アイスティーにしても可も無く不可も無いといったところ。一方で、陽羨工夫や九曲紅梅といったものは、あまりアイスにはむかないかなという気がする。

そんな中で、ゴールデンチップの多い祁門と[シ眞]紅は、結構行けると思う。この画像は、去年の夏に頻繁に飲んでいた[シ眞]紅のアイスティー。香りも味わいのメリハリもきっちりある紅茶なので、アイスにしてもかなりいける。色合いも結構きれいなので、中国茶のお店で飲めると結構うれしいのだがどうだろうか。

おいしいアイスティーの作り方はこちらをご覧頂きたい。





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韓国伝統茶の楽しみ
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最近、韓国料理のお店に行くと、韓国伝統茶を飲めることが多い。この韓国伝統茶とは、いわゆるカメリア・シネンシスの茶葉を利用したものではなく、柚子とかしょうが、梅、麦芽、棗、菊花、シナモン、松の実などをつかった健康茶のようなもの。そのバリエーションは結構いろいろとあって、とても楽しい。

ユジャチャといわれる柚子茶なんか、結構おいしくて、日本でも人気があるみたい。3月のFOODEXでもこの柚子茶の元を熱心に販売しようとする韓国の企業ブースがあったっけ。

韓国で伝統茶がこれだけ流行った訳がある。実は韓国にもカメリアシネンシスの茶葉はあって、最近ようやく復興の兆しが見えてきている。

ところが、このは、李朝時代に仏教と繋がっていたために、智異山の華厳寺を中心とした泉隱寺、燕谷寺などの寺院でわずかに継承されただけで、一般民衆からは忘れ去られてしまったのだ。それだけ儒教政策が厳しく行われた時代があって、廃仏の荒氏が吹き荒れた訳だ。

一般の民衆は始めは白湯などを飲んでいたといわれるが、その後、コーン茶や身の回りにあるものを利用して茶の代替にしてきた。それがいまの伝統茶のルーツというわけ。

韓国にカメリアシネンシスの茶が伝来したのは唐の時代だと言われ、当然に日本よりも早かっただろうと推測されている。

もう少し詳しく書くと、新羅の興?王 3年(828年)に唐に使臣として行った金大廉という人持ちかえった茶の種が、王の命令によって、智異山一帯に植えられたといわれている。いまでも始めて茶の木が植えられた華厳寺の長竹田には、緑茶始培地というのが残っている。

にもかかわらず、日本ではこれだけ茶が定着し、一方の韓国では衰退してしまったというコントラストが、非常に面白い。

伝統茶の話が、茶葉を使った正統茶の話になってしまったが、こんな面白いものがいろいろあるので、今後は、ちょっと韓国の茶事情に目を向けてみるのも面白いかもしれない。

なお、韓国のお茶は釜炒り緑茶がメインで、なんども飲んだことがあるが、それなりにおいしいお茶ではある。




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お持ち運びのための
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宿泊する出張にでかけるとき、出張用の荷物に紛れ込ませておくのがこの荷物。

「出張にまでいって茶を飲みたいか!」と問われると、「飲みたいな!」と答えざるをえない。もちろん、外でおいしい食事をしたり、飲めない酒を少しだけ飲んだ場合であっても、宿にもどって寝るまでの時間、茶をのみながら、本をぱらぱらとめくるというのは、その日一日を上等な気分で終わらせるためには大変重要なことなんだな。

そのために、多少かさばってしまったとしても、軽い荷物であればそんなに苦にならないし、最近では、持参するモバイルとかデジカメが小さくなった分、この荷物があってもOKというわけ。

一番重要なのが茶器を持ち歩くための「シェル」。この部分が頑丈で軽いのが必須条件。カメラバッグとかレンズケースなんていうのも、なかなか使えるアイテムではあるのだが、そんなに大仰にしなくても全然大丈夫。

そこで、僕が長年愛用しているのが、この行李。竹を編んでできているので、軽いししっかりとしている。価格も安いし(たしか1000円しなかった)し、長く使える。

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どれだけのものが入るかというと、この中には小さな茶壺、茶壷台、茶海、茶則、茶挾、茶通、そして茶杯が3客。このほかに、茶葉を入れておけるスペースがとれれるので、本当に便利なのだ。

大概のホテルや旅館なら、茶葉や湯を処理する道具は大体用意されていたり、代用できるものが見つかるので、これだけの道具さえ持参すれば、家で飲むのと同じ環境でしっかりと茶を味わうことができるのだ。

便利なので、こんな携帯用茶器セット、一つは持っていてもいいのではないかと思うのだが、どうだろう。
(それでも、めんどくさい場合は、茶葉だけ持参したり、ティーバッグという場合もあるのは、ご愛嬌。)




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マイナスのドライバーではありません
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これはなーんだ?もちろん、このTea Recipeに書く以上、茶道具なんだな、これが。どう見てもマイナスドライバー。でも、待てよ。ドライバーと比べると先が刃のようになっている。

では、彫刻刀?!でも、彫刻刀は茶道具ではないし・・・。竹の茶匙でも削るときにでも使う道具か。それにしては、刃がまっすぐだしなあ。

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これは立川の悟空で購入したもの。実はこれ、プーアール茶の餅茶を崩すときに使うのだ。餅茶は古いものだと手でも崩すことができるのだが、比較的新しいものだと、なかなかプレスがしっかりしているので、崩すのが大変だ。そんな場合にこれが活躍する。

プーアール茶の餅茶は上下からプレスされているので、それと垂直方向に刃を入れると、層をはがすようにめくることができるのだ。そこにこの道具の刃の部分を差込みこじ開けるようにすると、茶葉を塊からはがすことができるのだ。

まだこんな道具があることを知らないときに、「ソムリエナイフがいいんじゃない?!」とか、「やっぱ、こりゃペンチではがすしかないよね」なんて話していたことを思い出す。いまは便利になったものだ。




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茶杯と化す茶海
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紫砂製の茶海が二つ(形の違うのを数に入れるともう少しあるが)、我が家にはある。別々の店で扱っているものなのだが、これはどうみても作っている人が同じという代物。微妙に大きさが違うのが、こうして並べてみると親子のように見える。

最近の僕は、のーとみさんのようにいちいち茶を淹れるのが面倒なので、茶海を茶をためておくことに使っている。

で、実は僕の場合、さらにもう一歩違うことをしていたりする。

実はこの茶海、大きさが結構小さいのだ。つまり、小さめの茶壷で茶をれると、ちょうどこの茶海一杯分。これをわざわざ茶杯に移して飲むのは、なんだか面倒なんだな。だから、ついつい、この茶海は、茶杯と化してしまう。特に手前の小さいほうなんか、非常に量的に僕にぴったりの茶杯そのものの大きさといってもよい。

これは絶対に人には見せられない光景だな。

蛇足だが、紫砂製の茶海は、茶壺の養壺と同じように養海をする必要があるかという話が出たことがある。茶壷が養壺をすると茶がおいしくなづのだったら、茶海だって同じではという疑問は至極当然なのだが、茶迷さんによると養杯ということをする人もいるので、養海があってもいいのかもしれない。ただ、なんの目的でやるのかをかんがえると、あまり意味は無いかもしれない。




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大和撫子
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たまにはじっくりと日本茶を味わうのもよいものだ。僕の場合日本茶に関しては完全に「好き」なお茶しか飲まないので、あまり多くのお茶を知っているわけではない。もちろん、飲む機会はいろいろとあるので、いろいろと口にしているものの、中国茶のように首を傾げてしまうようなものでも記憶に留めようという努力は全くしない。だから、どこのどのお茶を飲んだかなんていう記憶も「おいしかった茶」しか残らなくって、何処産のお茶の特徴はどうかなんていう知識はあまり持ち合わせていない。

おいしいと思って飲むお茶には、香りと味わいの太さが共通してある。たとえば奥八女の矢部村から毎年届く栗原さんのお茶。これは香りがたまらない。そして八女茶独特の味わい。このお茶が僕にとっての日本茶の定番だろうか。味がシンプルな深蒸しの煎茶を飲んでいる人に比べてかなり好みが特殊かもしれない。

あとは南信州は赤石山脈で作られる「海久保」とか宇治田原の「雁がね茶」とかも好きなお茶の一つ。

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ところで、この日本茶も記憶に残るものの一つ。名前は「大和撫子」。たしか静岡産の緑茶だったと思う。細長く針のような茶葉がとても印象的だったこのお茶は、古くからの茶友である萬千吉茶坊のオーナー母娘から届いたものだった。

少し低めの温度で入れると美味しいときいたので、じっくりと常滑の急須で入れて楽しんだ。中国ではなぜか「生臭い」とされる蒸し煎茶は、しかし深みのある味わいがあるので、僕には全く生臭く感じない。習慣や食生活など、風俗の違いが味覚にもたらす影響は非常に大きいけれど、このような感じ方の違いも、そんなところに起因するのだろうか。この低温で入れたときの甘さと深みは、僕らだけが感じ取ることのできる日本人の特権かもしれない。

大和撫子の名前のとおり、見た目の美しさに、芯が一本通った深みがある美味しいお茶だった。またこんなお茶にであえるだろうか。



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包む-その2
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これは誰にもらったのだっけ・・・。ぜんぜん記憶にないのだ。でも、もう4~5年前に「茶壺入れるのに使えるよね」なんていって、時々出かけるときに使うようになった巾着の袋。作りも簡単だけど、なかなか味わいのある和装の小袋なのだ。

素材の布部分は、もともと茶壷をいれることを想定されて作られたのではないので、かなり薄い。だから持ち歩きするときは、まず茶壷を一度茶布で包んでやらなければならない。が、それはそれでまたご愛嬌というものだ。

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こうやって実際に茶壷を入れてやると、平面に作られた布が立体になるというのは、結構感動物。こんなもので感動している自分は、やはり日本人なんだねと思ったりする。

きっとこういう袋物の和装小物って、いろいろとあるんだろうな。手作りできたら、きっと面白いに違いないなんて思いながら、あれこれネットでさがしたら、こんな本を見つけた。なんだか奥がとても深そうだね。




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手つくりクッキーの日
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龍井茶でクッキーを作った。作り方は、ここにUP。本当に簡単につくれてしまうので、おもしろい。

龍井ではなくて、もう少し味の濃い茶葉が遇うかなと個人的にはおもっている。で、黄山毛峰が面白いかもしれない。日本茶の煎茶もおもしろい。

クッキー自体が結構あまいので、茶葉はしっかりとした渋みを持つものを使ったほうがメリハリがあってよろしい。子どもの受けはよくないのだが、大人の味ということで。

この手のクッキーには、使った茶を飲むというのが定番かもしれないのだが、お勧めは、比較的[火共]焙の強めの青茶。個人的な好みになってしまうが、中火の凍頂烏龍などは、とても合うと思うのだが、どうだろうか?




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大仏龍井
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今古茶藉の簡さんが送ってくださった大仏龍井。

浙江省各地で龍井が作られているのは、結構知られてるお話。西湖龍井がその代表選手であることはみんなが知っている。そのほかに、会稽龍井とかがある。そしてこの大仏龍井もその名を近年とても知られているお茶だ。

作られているのが、浙江省紹興市新昌。だから新昌龍井とも言われるのだ。10年ほど前に、杭州の龍井の苗を新昌に移植して、その後改良を行った結果、この数年で広く出荷できるようなお茶ができあがた。これが新昌の大仏龍井なのだ。

大仏龍井は、化学肥料と農薬の使用が禁止され、全面的に有機肥料と生物農薬を使用するオーガニックティーとして生産されていることも知られ始めている。

何で「大仏」の名前が付されているかは、現地へ行けばすぐわかるらしい。ここには、大仏の立っている寺「大仏寺」があるのだそうだ。

でも、僕の興味は、ここで、たくさんの日本向け煎茶が作られているという事実かな。







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