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-お茶の合図その2- 手指叩卓示禮
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前回に続き、お茶の合図その2は、「手指叩卓示禮」(サウ ジー カウ ジュッ シ ライ)です。恐らく香港では、前回の「掲蓋為添水」 よりもポピュラー(なにしろ、香港にいるお茶仲間によれば、ポットの蓋をずらしておくのは当たり前。由来なんか知らないという人が多かったそうです。(笑))というか、ほとんどが皆、無意識のうちにやっているという感じがしますので、見たことがある人も多いと思います。つまり、香港や広東のレストランで、服務生(ウエーター)さんがポットに茶をついでくれる度に、お客さんが人差し指と中指を使って、机を軽く2・3回を叩いている光景を見かけると思います。

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さて、これはどんな合図なのでしょう。机を軽く2・3回を叩いているのは、「ありがとう」という意味なのです。飲茶をしているときは、思いのほかお茶が減ります。ポットの蓋を取っておくと服務生さんが湯を注いでくれるのですが、その度に、「Thank you」というのはなんだか面倒ですし、もし、会話をしている最中だと、会話が途切れてしまったりしてうざったく感じてしまう場合もあります。でも、お礼を言わないのもなんとなく服務生さんに申し訳無く感じてしまいますよね。

そこで、活躍するのがこの「手指叩卓示禮」。2本の指だけでお礼の気持ちが伝わるならば、なんて簡単な合図なのでしょう。恐らく香港の人たちも、便利!ということで、みな多用しているのでしょう。

では、何故、指で机を軽く2・3回を叩くだけで「ありがとう」という意味になるのでしょうか?これにもちゃんといわれがあるのです。恐らくこのいわれは広く伝わっているので、前回の「掲蓋為添水」よりも知っている人が多いに違いありません。

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清代の皇帝に、「乾隆帝(けんりゅうてい)」(1735~1795)という方がいました。中国史上偉大な業績を残した名君として知られ、当時中国で最も領土を獲得した皇帝でもありましたが、文化面でも非常に優れており、また中華料理の最高峰と呼ばれる「満漢全席」の生みの親であるとか、香妃との悲恋とか、百貨店の名付け親親だとかいろいろなエピソードが残されている有名な皇帝です。実は彼は非常にお茶が好きで、お茶のみならず、茶器や茶に使う水の研究までしたことで知られています。有名な青茶「鉄観音」の名付けの親としても知られていますが、「君不可一日無茶」という言葉を残したほど、お茶フリークだったのです。ですから、その時代の茶器には、よく「乾隆帝年間」などと書かれているものがあったりしますね。この乾隆帝は、実は水戸黄門さまのように、お忍びであちこち出歩くことを好んだ方でもありました。

もちろん、出歩くときには黄門さま同様、身分がばれないようにいろいろと変装して、助さん角さんのような護勇と呼ばれる警護を伴って出かけていたのですが、ある日、お茶の産地である江南(浙江省のあたり)を視察していたとき、喉が乾いたので茶館へお茶飲みに行きました。

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その茶館では、大銅壷(だいどうこ:大きな茶壷)を持った店員さんが数十センチ離れた高さからお茶を零さずにお客の茶杯に入れて行くパフォーマンス(いまでもこんなパフォーマンスが八宝茶を淹れるパフォーマンスとして残されており、上海のレストランなどで見ることが出来ます。)をしていましたが、そのパフォーマンスに感動した乾隆帝は、思わず立ち上がって、店員さんから大銅壷を借り、自分についてきた護勇達の茶杯にお茶をついで歩きました。

乾隆帝にとってただの遊びでやったことなのですが、護勇達から見ればもう大変です!皇帝が自分達の為にお茶を入れるなどということは、その当時あり得ないことだったのです。時たま何かの儀式で皇帝が自らお茶を淹れて家臣に勧める場合は、挺身低頭、全員揃って跪きうやうやしくお茶を頂くのですが、そんなことをしてしまえば、乾隆帝の身分がばれてしまいます。

この場合、お忍びの視察ですから、皇帝の身分を明らかに出来ません。そこで、慌てた護勇達は、跪くように2本の指を使い机に向かって礼をしたそうです。

それ以来、人からお茶ついでもらった場合、「ありがとうござ います」の代わりに指で机を軽く叩く風習が広がり、現在でも皆が知っている「礼」として行われているのです。皆さんが香港などのレストランで、服務生さんに湯を注いでもらったら、是非、この指のお礼「手指叩卓示禮」をやってみましょう。それだけで、現地の人間になれたような気がして、旅の楽しさも膨らむことでしょう。




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