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中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
四序茶会-美しい手前
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天仁茶藝基金会の林理事長が1990年に制定した茶会「四序茶会」。四季の移ろい、自然の秩序美を賞賛するお手前をご紹介しましょう。


2001年10月に、南青山のモーダポリティカで開催されたサロン・ディターフェルというテーブルコーディネート教室のパーティーで、茶藝のデモンストレーションが行われました。その名も「四序茶会」。
四序茶会は、四季の秩序と生命力をお手前で表現した茶会だそうですが、今回は、天仁茶藝文化基金会で茶藝を学んだ東方美人の禰津さんが、台湾から天仁茶藝文化基金会の秘書、劉 淑娟(リョウ・シュウジュェン)さんを招いて、このデモンストレーションをプロデュースされました。

そこで、今回は、奥が深くて優雅な「四序茶会」のほんのさわりをご紹介しましょう。♪

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「四序茶会」

上原さん率いるサロン・ディターフェルというテーブルコーディネート教室の発表会を兼ねたパーティーでは、毎年テーマを決めて、パーティーを運営しているそうですが、今年のテーマは「清香宴」。いま注目の中国茶に見せられた上原さんが、いつも中国茶を楽しんでいる東方美人の禰津さんに声をかけて、茶藝のデモンストレーションを中心にパーティーを行う事にしたのだそうです。

禰津さんは、前から是非日本にも紹介したいと思っていたのが、「四序茶会」。このお手前は、台湾にある天仁茶藝文化基金会の林易山先生が10年ほど前に四季の移り変わりを表現するものとして制定された、非常に見ごたえのあるものでした。

まず、4つの茶席が設置され茶席の中央には黄色のテーブルが用意されます。それを囲うように方位にしたがって四つの茶席(緑赤白黒のテーブルクロスが敷かれる。)が東西南北を向いて設けられ、それぞれ春夏秋冬を示すようになっています。それぞれの方位を守護する青龍・白虎・朱雀・玄武の色に因んで茶器の色が揃えられて、五行の色が整えられるという、非常にシンボライズされた空間が出来あがっていました。茶人の前には、5つずつ客席がもうけられていて、客は全部で20名。合計24人の大きな茶会となります。24人というのは、24節季を表ということです。
 

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四季を表すテーブルの配置

 
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茶器も色違いのものを使用


中央と各テーブルには花が飾られ、中央のテーブルには香炉も運ばれ、各茶席には四季をあらわす言葉(「春風」「夏露」「秋籟」「冬陽」)をしたためられた扇子も飾られます。客席は各茶席に5つづつ用意され、これにより一年の二十四節季を表わしています。

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さて、茶藝はまず、「幽蘭」という音楽がされ、香炉を持ったスタッフの入場から始まります。香炉が二つ中央のテーブルに設置されると、次に四人の茶人が登場します。季節にちなんで、主人がその時々の季節の席につくのですが、今回はメインが「秋」。でしから劉さんが秋の主人席に座ります。他の3名は、冬席に日本ではじめて陸羽茶藝中心で茶藝の師範(泡茶師)を取られた山田良美さん、同じく陸羽で茶藝初級資格を取得された三杉永子さん、そしてサロン・ディターフェルの生徒さんが茶人を勤めました。禰津さんは進行指示と司会。会場には、続いて「流水」「枯葉舞秋風」「梅花三弄」という曲が流されます。

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春の席は文山包種茶、夏は東方美人、秋は桂花烏龍茶、そして冬は阿里山高山冬茶がそれぞれの茶人によって入れられます。秋の茶人の前に座った5人は先ず、秋の茶人の入れたお茶を飲みます。2煎目は、冬の茶人の入れたお茶を飲みます。秋の茶人は、 夏の茶人の席にいる客にお茶を振舞います。

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茶人は特定の席で全てお茶を入れますが、他の席に茶を振舞うときには、中央に置かれたテーブルを中心に時計と反対回りで、4人揃って移動するという、とても面白いパフォーマンスがあり、四季の移ろいを示すのだそうです。

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このようにして、この20名が4人の茶人によって入れられたそれぞれのお茶を、全て飲むことになります。茶を淹れ終わったら、テーブルの小さな花瓶をささげもって、客人に礼をし、退場します。

全体通して約30分ぐらいのパフォーマンス。お茶も結構美味しくて、なかなか良いイベントでした。流石に、台湾から招いた林さんのお弟子さんの劉さんの手さばきは、見事でした。

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