FC2ブログ


中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
至福の時間、上等な気分への誘い 癒しの一杯
さあ、癒しの場所へ

20020425-01.jpg

日々ストレスに晒された生活を強いられる現代人。なかなかフーッと肩から力を抜いて、リラックスできる場所がないのも事実です。そんな時は、まず、積極的にお茶の時間を持ってみませんか。
たとえばふらりと入った茶藝館。いつもの席に座ると、顔見知りの小姐が「今日はなににしますか?」とちょっと小首をかしげて微笑んでくれる。そんな場所に身を置くだけで、息抜ができてしまうのです。


癒しの空間

20020425-02.jpg

茶藝館に入ったら、まずはその空間にどっぷりと自分を沈めてみましょう。窓の外に踊る芽吹いたばかりの樹々の葉を通して差し込んでくる淡い光、その光が照明を落とされた店内に、さまざまな影を作っていることを発見し、使い古された宮廷家具、本棚に並ぶお茶の本、板張りの床下、そして自分が抱えてきた本たちにも、淡い影を落としているのを見つけたり・・・。淡い光と影のコントラストと優しい色達が、このところピリピリしていた気持ちをほぐしてくれる。そんな安らぎを感じられる空間自体を楽しんでしまえれば、徐々にリラックスできるはずなのです。

癒しの時間

20020425-03.jpg

そんな空間に身をおいていると、次第に机の端にしつらえた深い緑色の煮水器がことことと音を立て、時間がゆっくりと流れていくのが感じられてきます。茶藝館の小姐が、「この季節、小さな芽だけを摘んだ高山で取れた新茶が入っています。」と薦めてくれたお茶を待つ間、何をするでもなく、そんな時間に身を任せてみましょう。
小姐が茶器と茶葉、そしてちょっとしたスイーツをもってきてくれました。深みを帯びた、小さな粒たち。暖めた紫砂壺にそっと入れ、ことことと音を立てている煮水器から静かに湯を注いでみましょう。蓋をしたらその上からもさらに湯を注ぎます。湯気が茶壷全体を包み、茶壷についた水滴が次第に蒸発していくのがわかります。茶布で紫砂壺の地肌についた湯優しく拭き、その表面が鈍く光るのを楽しみつつ、たおやかに時間の流れを楽しんでいると、やがてお茶を入れる動作そのものを楽しんでいる自分を発見したりします。


癒しの一杯

20020425-04.jpg

茶壺から茶海に茶を注ぎ、そして薄い作りの茶杯に茶を注ぐ。さあ、お茶が淹りました。
まずは、茶杯を手にとり、そうっと目を閉じて、一杯の茶の香りを大きく吸い込んでみてください。深い森林の中で深呼吸をしたような、すがすがしく、そして甘い香りを感じられるでしょう。その香りだけでも、フッっとため息が漏れてしまいそうなほど、幸せな気分になれませんか?

そして、茶杯を唇に当てて、薄い茶杯の口当たりを楽しんだら、すばやく少しだけ茶を吸い込んでみてください。吸い込んだ茶を静かに舌の上に乗せて転がしたあと、のどの奥へと落としこんであげましょう。爽やかでありながら、甘味を伴ったお茶の味がじんわりとく地の中に広がっていきます。次はもう少し多めに茶を口に含んでみましょう。そして舌、上あごなど、口の中全体でお茶を楽しんでください。少しだけ空気と茶を混ぜるように空気を吸い込んであげると、茶の持つ本来の味を、あなたは感じることが出来るでしょう。そして静かに飲みこんで、大きく息を吸い込んで、細く細く吐き出すと、さらに甘いお茶の香りが戻ってきて、あなた全体を包んでくれるはずです。

その一杯からあなたはなにを感じられるでしょう。きっとこの一杯であなたはお茶に癒されているに違いありません。こころを落ち着かせ、一杯のお茶を楽しむ。こんな「至福の時」の過ごし方と「上等な気持ち」の作り方を、是非、あなたの忙しい日常のどこかに挟み込んであげてください。



にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
にほんブログ村
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック