中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
聖福寺で栄西をしのぶ
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いまさら説明するまでもなく、栄西は日本の茶祖と呼べる人だ。臨済宗の禅僧であった彼が、茶の実を持ち帰り九州の背振山にそれを植えたという話は、茶の興味を持つ人ならば、たいていが知っている。

鎌倉幕府と手を組み、比叡山の妨害に耐えたかれが京都に出てこれたことが、日本の茶業にとっては幸運だったという話も、歴史好きには知られている。

そんな栄西が福岡に建立した寺が、この聖福寺。一歩足を踏み入れたとたん、京都の建仁寺になんと似ているんだろうと思う。

建仁寺の生垣には茶の木が植えられていて、年に一回、ここで摘まれた茶でお茶会が開かれると効いたことがあった。

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この聖福寺にも、案の定、ちゃんと茶の木が植えられていた。もちろん建仁寺のように大々的な生垣ではないのだが、比較的しっかりとした枝をはった茶の木が池を取り囲むように植えられている。

聞くところによると、この茶樹は栄西が背振山に植えたのと同時にこの寺にも植えたのだとか。この茶樹はそのときのものなのか?この寺の建立が1195年だというから、もしそのとき植えた茶樹なら、実に「千年古樹」と言っていいものだ。

まあ、そんなことはなく、何度も戦火に消失している寺なので、茶樹もそのたびに植えられたのだろう。

茶摘をしてお茶会をするには少な過ぎる茶樹の数だが、こうして茶寿賀植えられていると、ああ栄西にゆかりの寺なんだなと改めて感じたりする。

かなり広い境内には、あまり人気が無く、隣接された保育園の庭で遊ぶ園児の声だけがひびいている。建立当時、この敷地は今の4倍もの広さがあったというが、日本発の禅寺でもあったこの聖福寺が、栄西の活躍の基礎になったのだと思うと、お茶好きの僕には「ありがとう栄西さん」と、巨大な山門に向かってお祈りしてしまうのだった。

残念ながら本堂等は未公開。福岡駅から約7~8分。僕の宿泊したホテル日航福岡からは、散歩程度で行くことができる。たまにはこんな歴史散歩も面白い。





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コメント
この記事へのコメント
少々古い記事レスですが
千年茶樹で思いだしましたが、朝鮮日報の茶文化検索してましたら 韓国にも樹齢1000年ほどの古茶樹の記事が載ってました。それはかなり大きいみたいです。ここで引いていいのか分からないので 朝鮮日報検索「茶文化」で出ます。―で それによると100g日本円120万円でオークションに出されたそう。古い茶樹は日本でも各地でまだ残ってるみたいですね。
2007/05/02(水) 06:58:52 | URL | 竹人 #TMhzU9G.[ 編集]
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