中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
宝物の橘子香木柵鉄観音
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張約旦老師が亡くなったという話は、すでにブログでもあちこちで話題になった。

Xiang Leサロンで工藤さんが繊細でとても美味しい文山包種茶を披露したときに、このお茶の作り手が「お茶はお茶は天と地が作るときを教えてくれるのだ」という話をしてくれたのだと教えてくれた。

それが、張老師のお茶との出会いだった。もう10年近く前の話。すでに90歳に手が届くちょっと前の年だった老師は、そのときにはすでに自分用にしかお茶を作っていなかった。

最初は木柵鉄観音は飲んだことがなく、もっぱら宝石のような文山包種茶ばかりだったのだが、あるとき「みかんの花で香りつけをした木柵鉄観音」というのを、これも工藤さんが飲ませてくれた。これが橘子香木柵鉄観音だった。

マスカテルという形容がこれほど似合う茶はないと思うような香り。味わいもカカオのように奥が深く、何煎も伸びるお茶だった。

今手元にほんの少しだけこの橘子香木柵鉄観音が残っている。工藤さんがわざわざ送ってくれたお茶。そう、これが張老師の最後の橘子香木柵鉄観音になるとは。

たしかに、「”いつもなら、来年は会えないかもしれないからとおっしゃるのに、珍しく、今年は来年も来なさい”とおっしゃってたので、もうおあいできないかもしれないねと、ぼそっとおっしゃった」工藤さん。

ご冥福をお祈りしたい。
そしてこのお茶、宝物のように、少しずつ飲みたいものだ。

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コメント
この記事へのコメント
合掌
二年位前のことですがuf-fuさんで、このお茶を求めました。そのときに「とても高齢の方が作っておられる」と聞いたような記憶が。。。亡くなられたのですね、合掌。。
2006/04/30(日) 22:11:40 | URL | 桂花 #8jn.kIXs[ 編集]
桂花さん、お久しぶりです。

張さんは96歳だったそうです。本当に長生きでいらっしゃった方ですね。

最近台湾では茶農家を継ぐ人が激減しているので、良いお茶を作れるひつが少なくなっているようです。お茶の価格が値上がりするのも、それが一つの要因みたいですね。
2006/05/01(月) 09:09:24 | URL | ひらた #mQop/nM.[ 編集]
こんばんわ。

えっ!張約旦老師 去ってしまわれたのですか・・・
正直、哀しい。96歳ですから大往生でしょうけど・・ご冥福を祈ります

某所で張老師の鉄観音茶をごくさいきんになってやっと出会えてて とても魅力的なお茶に思い
気に入ってたので これからたのしみにしてましたが。。。
「宝石のような文山包種」は 結局未体験のままでした

陳腐ですが それでも有限人生のいっときに 張約旦老師という人 
その作られたお茶に出会えた瞬間が持てた事に感謝したいです。
2006/05/15(月) 00:10:59 | URL | 茶韻香 #-[ 編集]
http://chinatea.blog2.fc2.com/
茶韻香さん、そんなんだそうです。ほんとに残念ですね。あの文山は、好きだったのですが。


2006/05/15(月) 13:31:06 | URL | ひらた #mQop/nM.[ 編集]
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