FC2ブログ


中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
ポーレイ茶
b200401072.jpg



香港で中国茶に嵌った僕としては、普シ耳茶は「プーアール」ではなく「ポーレイ」なのだが、日本では最近プーアールという呼び方がすっかり主流になってしまった。香港の樂茶軒の葉さんも「やはりプーアールと呼ぶべきです。」とおっしゃっていた。解かる気はする。だけど、どうしても生理的というか感覚的にはポーレイと呼ぶ方が確実にしっくりするんだよね。

なんとなく呼び方がちがうと、味まで違ってくるような気がする。決してそんなことはないのだけど。香港の町の中にいると、やはり広東語の響きがとても新鮮で、だから黒茶に初めて出会った香港の読み方に敬意を表したい。

それにしても、初めて買ったポーレイは、中華系百貨店の裕華國貨のお茶売り場。数枚の餅茶が無造作に積み重ねられていて、一枚100香港ドル(1香港ドル=13.7円として1370円)だった。なんて安いお茶だったのだろう。そのせいか、なんともまったりと黴臭いお茶だった。

しかし、ポーレイ茶は、おいしいお茶だったのだ。しかも、僕の好きなポーレイは緑茶に近い味がした。雲南省の緑茶は、非常に柑橘系の香りがするものが多いのだが、そんな味わいがしっかりと残ったまま、茶のタンニン分が自然に枯れていて、丸みのあるお茶になっていた。これがあの100香港ドルと同じお茶なのだろうか?もちろん違うのだけど、こんなお茶もあるんだなあと、ますます中国茶に嵌るきっかけを作ったのが、このお茶だった。

どうして、飲茶の時のポーレイとこんなに違いのあるお茶が存在しているだろう?なぜ同じ名前なのだろう?どうして、こんなにかび臭いお茶を作ろうとしたんだろう?疑問は尽きない。

そもそも、中国は、ポーレイの作り方をひた隠しに隠してきた歴史がある。それは、おそらくこの黴臭いお茶を作るために隠された秘密があるのだろう。でも、なぜ、こんなにおいしい緑茶の味わいのあるお茶を作ろうとしなかったのだろう。明らかにマーケッティングの失敗なんではないか。

生茶として最近では知られるこの緑茶の味わいのあるポーレイ。年代物になると、入手が困難。入手困難になると欲しくなるのが人間の悪い習性。自分では購入できないので、講習会などで「○○年物の普シ耳茶」というのを信じて飲むのだけれど、いまだ、55年ものとして披露されたこのお茶以上のおいしいポーレイを僕は知らない。



にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
にほんブログ村
コメント
この記事へのコメント
なるほど、熟茶ありきで議論をすると、のーどみさんのように、あの熟茶の甘みと香り、味わいを目指したということになるのでしょうね。
がしかし、果たして、それが熟茶が最初に作られた理由だったのかということを考えると、個人的にはやや異論があります。
もちろん、熟茶(決して湿倉ポーレーではない。)のおいしさは、そのおいしさとして評価はしています。やや薄めに飲むときにも、ややまったりと、あるいはこってりと濃く入れる場合も、どちらも、そのおいしさというのは理解しているし、楽しんでいるのですが、そもそも、ポーレーが生まれたのは、生茶の年代経過を一速飛びに数年で作り上げようと目指したためではなかったかと思うのです。とするのなら、生茶が年代とともに、丸く甘くなっていったものを、人為的な作業で作ることを目指した結果できた今のポーレーは、明らかに別物のお茶を作り上げてしまったのではないかと思わざるを得ません。
だからといって、熟茶を出来損ないとは思いませんが、生茶を作るという方針で作られたお茶だったのだとしたら、今の熟茶は、確実にも方向性を間違えてしまったものであると、思ってしまうのですよね。
それに、その製造工程を科学的にみると、年代物である意味がうまれるのは、格段に生茶の方であって、熟茶は年代を減ることによる変化は非常に少ないのではないかと思います。
もちろん、湿倉ポーレーのような粗悪品は、安価に熟茶を作り上げる方法として開発されたのでしょうから、個人的には、賛同できませんが・・・。
2004/01/12(月) 19:19:43 | URL | ひらた #79D/WHSg[ 編集]
何か、ヘンな妄想につき合わせたみたいでスミマセン。
もちろん、熟茶ありきなんてことは無いし、熟茶がプーアールの正しい姿だと言うつもりもないです。ただ、生茶のプーアールを初めて飲んだ感想として、「やっぱ20年やそこらでどうなるというものではないのでは?」と思ったのと、熟茶の美味しいのを作った誰かが、100年ものって、もしかしたらこういう味か?とか思って作ってたら面白いなあと思ったというだけの話です。
で、一概に、熟茶は偽者で生茶がホンモノと言うのが常識みたいになったらイヤだなあとか思ったのでした。ひらたさんも書いておられるように、熟茶の美味しいものは、それはそれで美味しく飲めるわけで、これもひらたさんが書いてられますが、熟茶と生茶は、多分、別モノだなということは、書いておきたいなと思ったのでした。
熟茶は、それで完成したお茶、生茶は進行中のお茶だと思うので、本来比較すべきものではないのだろうなと思うのでした。で、そこを無理に比較したときに、ウチのブログで書いたような妄想が生まれたというわけです。
もちろん、湿倉ポーレーなどの粗悪品は、とりあえず、除外した上での話です。「こうなればいいな」と「これでいいだろう」の違いは大きいと思います。
それにつけても、本気で美味しい古いプーアールをガブガブ飲んでみたいものです。
2004/01/12(月) 20:38:09 | URL | のーとみ #79D/WHSg[ 編集]
のーどみさん曰く
>>100年ものって、もしかしたらこういう味か?
>>とか思って作ってたら面白いなあと思った
>>というだけの話です。
なるほど、そういう話しなら、おっしゃるとおりですね。僕は、熟茶のおいしいものが、熟茶の本来目指したものではなく、偶然の産物だったのではないかと思っていて、きっと、それは生茶とは待った区別のお茶なんだという風に認識しています。
どちらも、それぞれにおいしいお茶なので、結果としては、それもあり気だったのだと思うのですが、なぜ、生茶の年代ものを目指した結果、違うお茶になってしまったのだろうという観点で見ると、一番最初の目論みは失敗したのだろうと思ったわけです。
もちろん、おいしい熟茶という観点から見れば、それは、別の意味で成功だったのでしょうけれど。
いつか、一緒にのーどみさんが納得するようなおいしい生茶を飲みたいなあと思います。こんど香港に行ってきた時に、探せるといいのですが(ああ、でも、先立つものがないので・・・。)
最近、生茶の若いものを焙煎するというお茶が出始めています。もちろん、熟茶を焙煎するという技もあって、昔からのポーレーファンには「邪道」と一括されているのですが、個人的にはおいしい!と思ってます。こんど、ご紹介しますね。
2004/01/13(火) 09:42:52 | URL | ひらた #79D/WHSg[ 編集]
金針茶磚1980年(竹里館)
PING:
BLOG NAME
金針茶磚【1980年】(キンシンチャセン) 雲南普[シ耳]茶磚/pu'er cha zhuan 分類:黒茶 産地:雲南省 購入 2004年1月 竹里館日本 50...
2004/01/12(月) 17:25:21 | URL | お茶すきさん #79D/WHSg[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック