中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
必殺蓋碗茶淹人
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中国茶を始めたばかりのころから3年ばかりは、茶壷が唯一お茶を淹れる道具だった。もちろん、茶壷も大好きで、いろいろとちょこちょこ安いものをいくつか買い揃えてはいる。

だが、茶藝のレッスンで蓋碗を使った際に開眼。これはなんとお茶の淹れやすい道具なんだろうと。そのときに使った蓋碗は、何の変哲もない白磁の蓋碗で、市販されているものよりも、やや上に伸び上がっているような形をしていた。

のちに、これは香港などで「コクチョン」と呼ばれる蓋碗であることを知った。普段上海や北京などで売られているものは、やや横に広がっていて、背が低い。これは蓋碗のままお茶を飲むには使いやすい。多分、飲むための茶杯として発展してきた形だったのだろう。

一方、「コクチョン」は、背丈が高く、潮州工夫茶の形態において、茶壷よりも手軽に使えて、洗うのがらくだという点において、頻繁に使われるようになったのだといわれている。

それだけに、このコクチョンは、お茶が淹れやすい。

蓋碗でお茶を淹れる際の、最大の難点は「熱い」こと。熱湯を使う青茶を淹れる時、磁器の蓋碗は思いのほか熱くなる。なれないと、その熱さに耐え切れず、「蓋碗って嫌い!」ということになる。さらに、蓋の閉め方を間違うと、工法から立ち上る湯気で焼けどすることになる。

しかし、これも何度も使ってなれれば、ある程度回避できるようになる。熱さは、「蓋碗を使う」という選択肢にとっては、まったくなんのデメリットにもならないのである。

蓋碗の最大のメリットは、茶葉の開き方や茶汁の色を「カンニング」できる点にある。茶壷の場合は、時間を見計らって一発勝負だが、蓋碗は、蓋で茶葉を開かせたり、蓋の裏側で、茶の色を見ることができるので、茶壷以上に、最良の状態で茶を淹れることができるわけだ。

使い慣れてくると、自分なりの持ち方というのをマスターすることになる。女持ちと呼ばれるオーソドックスなものから、男持ちと呼ばれるややがさつな持ちかた、中国茶藝師がもつやり方など、さまざま。僕の場合は、完全に女持ち。手首のひねりと、蓋碗に触れる指の面積を少なくする押さえかたは、完全に独学。

こんな蓋碗ばかり使っているので、普段も、ついつい蓋碗が便利ということになり、茶壷は週末の楽しみに成り下がってしまう傾向が強い。

それでも、いつか「必殺蓋碗茶淹人」と呼ばれるような、蓋碗の達人になりたいものだ。




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文山包種
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wen shan bao zhon at 千年茶館 坪林郷産 2003年冬茶 ひらたさんは必殺蓋碗茶淹人でこう書いている。 蓋碗でお茶を淹れる際の、最大の難点は...
2004/02/01(日) 15:46:41 | URL | お茶すきさん #79D/WHSg[ 編集]
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