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中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
オーガニック
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中国茶の農薬の問題、結構気になる人がいるようだ。農薬すべてが悪いわけではないのだが、農薬に害があるのは、基準以上の残留農薬が茶葉に残ってしまっていること。つまり農薬の使いすぎが問題なのだ。

そのような流れの中で、近年オーガニックがブームになっている。お茶のその例にもれず、オーガニックティーなるものが出回り始めている。しかし、このオーガニックっていうのが非常にくせもの。オーガニックの定義がどんなものだか、知っているだろうか?

実は、「オーガニックは無農薬であり、健康・環境によい」という解釈は、かなり乱暴なのだ。

米国の非営利の調査機関であるハドソン協会(Hudson Institute)の世界食料問題センター(Center for Global Food Issues)は、「自然の毒物-無農薬農業というオーガニックの神話(Nature's Toxic Tool: The Organic Myth of Pesticide-Free Farming)」という報告書の中で、オーガニック農業について、「農薬の使用を増加させるものであり、健康・環境に対する危険性は従来の農業よりも大きい」と警告している。なぜなら、オーガニックとは、通常、以下のとおり規定されているからだ。


1.生産圃場では、過去3年以上にわたり化学合成の農薬、肥料、土壌改良剤などを使用せず、有機的な手法で栽培していること。種苗には化学的な処理を受けていないものを使用し、遺伝子操作されたものは禁止する。

2.食品製造加工では、認証の原材料を使用すること。化学合成添加物・加工助剤などを使用せず、伝統的、自然な方法で製造加工されていること。

3.流通・保管では、一般の生産物と明確に区別され、殺虫剤などの化学物質の汚染から守られていて、そのことが確認できること。



特に、1.を注意深く読む必要がある。「化学合成の農薬、肥料、土壌改良剤などを使用せず」とそこには書かれている。なぜ、これが重要化というと、実は、化学合成していない自然農薬というものが存在し、その影響も無視し得ないほど体内に大きな影響を及ぼすからなのだ。

殺虫剤の58%に使用されている油・硫黄ともオーガニック農業で使用が認められているものであり、これら2つで農薬の使用量全体の23%を占めていると言われている。しかも、オーガニック農業で認められている農薬が必ずしも毒性が低いわけではないのだからこわい。たとえば、インドセンダン(neem)は哺乳類に対し毒性があることが実際に証明されている。

日本にも、オーガニックに関する認定基準や、認定団体が様々な作られているが、こういう点まできちんと審査されているのかは実は表面的には良く分からないし、そもそも開示すら行われていない。

したがって、オーガニックだから安全というのは、中国茶は危険な農薬が使われているというのと同じくらいかなり乱暴ないいかたである事がわかるだろう。

毎日口にするものだからこそ、茶の農薬のことは気になるが、そのために、オーガニックに走りすぎるのも問題だという事が良くお変わりいただけると思う。

消費者である我々が十分こういう知識を身に付けて、安心なお茶を選ぶ賢さを身につけたいものだ。
(遊笛山房 余香回味より加筆修正)



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