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中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
白磁のTea Pot
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香港に滞在中、ホテルの部屋でもお茶を飲んだ。

実は香港のグランドハイアットだから、もしかしたら、中国茶用の茶器でもおいてないかと少しばかり期待したのだが、見事に裏切られた。

おいてあったのは、白磁のティーポットとNARUMIのティーカップ。でも、この白磁の無垢な色がとてもよかった。

紅茶は購入できなかったので、PCで書類を作りながら、林奇苑茶行の白牡丹をこのティーポットで飲んだ。おいしかった。

僕は、白磁のティーポットが好きだ。紅茶好きでもあるので、我が家にもボーンチャイナの白いティーポットがあって、もう何年もダージリンのためだけに使っている。

形はやや丸い。まさに、このグランドハイアットにおいてあったものと非常に似た形をしている。茶渋で汚れると、中国茶の茶壷とはちがって、すぐに漂白する。そうすると、またとてもきれいな白がよみがえり、おいしくお茶を飲むことができる。

紅茶はどうして、こんな磁器のポットでお茶を飲むようになったのだろう。ちょっと調べたら、これは日本の抹茶と似たような経緯があるのではないかと思い至った。

白磁はヨーロッパへ景徳鎮から伝わった。後にドイツで発見された天然磁土は、景徳鎮の天然磁土の産地「高嶺山」(カオリンザン)にちなんで「カオリン」と呼ばれるようになり、「マイセン」を生んだ。また、イギリスではボーンチャイナが登場し、「ウェッジウッド」が誕生した。

中国でも、茶器は磁器からセッキへと変遷していった経緯があり、その意味ではプリミティブなものがヨーロッパに伝来し、それがそのまま残ったのだとも考えられる。なにしろ白磁がヨーロッパに伝えられたのは、12世紀アラビアの商人によるといわれており、宋から元の時代(12~14世紀)には、中国磁器の白さ、薄さ、硬さがヨーロッパでは非常に受けたのだという。

そんな東洋への思い入れが、こんな白磁のポットとなって今に残っているというのはなんとも興味深い話である。

しかも、東洋のベニスとたたえられた香港で、ヨーロッパで培われた白地の茶器(たとえそれが日本製であっても・・・)で中国のお茶を飲みながら、ぼおっとそんな歴史に思いをはせるなんて、なんと贅沢な時間なんだろう。

そんなことを思い出しながら、今日も秋摘みのダージリンを楽しんでいる。




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