
ひょんなことからお知り合いになっていただいた[喜喜]茶のオーナー藤永さん。
2005年から奈良で出張茶館をやっている。
中国茶と手作りの点心で楽しんでいただく空間作りをしてきたのだそうだ。
その藤永さんは、毎年東方美人の季節に台湾にお茶作りに行ってしまうほどの東方美人フリークらしい。
昨年赤ちゃんを出産したので、今年はご主人が作りにいってきたのだとか。
その藤永さんからとどいた4年分の東方美人。

4年分を並べてみると、それぞれ微妙に違ったお茶が目の前に。
同じお茶なのに、それぞれの年のお茶には、ぜんぜん違う表情があった。
2005年のお茶は、やや茶葉が茶色く変色しているものの、味わいは丸く、甘みもじんわり。
2006年のお茶は、沢山の白毫があって、芽のお茶独特の甘みと強さが。
2007年のお茶は少しばかり葉の部分が多いのだが、その分、ボディーが強いお茶。
そして今年のお茶は、やはり白毫がおおくて、綺麗な茶葉。
味わいもその名前に負けない、麗しいお茶だった。

特に気に入ったのが2007年と2008年のお茶。
見た目は2006年のお茶が綺麗。
化合物質である茶の香は、経年変化が著しい。
きちんと保存していても、どうしても一番最初に変化するのが香なのだ。
でもどのお茶も淹れたときの香は、しっとりと落ち着いたフローラルノート。
それに蜜のような弾性のある香が加わって、とても熟した香。

そして今年のお茶。
香は一番これが引き立っている。
茶を淹れると部屋の中に東方美人の香が広がるのがうれしい。
そうそう、東方美人って、こういう美味しさのあるお茶なんだよねと。

一気に飲みきってしまうのがもったいなくて、少しずつ楽しみたいと思うお茶。
出来ることなら、奈良の自然と向かい合って飲みたいお茶である。
ごちそうさまでした。
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