中国茶、紅茶、日本茶、お茶のことをあれこれと。
本物の岩茶-天英茶業
天英の茶缶

岩茶といえば、ずいぶん日本でもポピュラーになった。僕が中国茶にはまったころ、メインのお茶はなんといっても鉄観音だったことを考えると、本当に中国茶は日本にも根付いたのだなと灌漑深くなる。

ところが、この岩茶、実はとても難しい。

何が難しいかといえば、やはりこれだけ有名ブランド茶ともなると、本当に岩茶と呼べるお茶がどれほどあるのだろうかということだ。中国茶に往々にして見受けられる「本物問題」とでもいうべきもの。

武夷の山の中で作られるお茶といえども、その場所は限られているが、どう考えても、これだけ大量に流通経路に乗るお茶が作れるわけもなく、昔から岩茶と呼べるのは、限られたお茶「正岩茶」のみだといわれ、それ以外のお茶は「正岩茶」に対して「州茶」などともよばれて一段も二段もランクの低いお茶とみなされてきた。でも、僕らにそれが区別できるわけもなく・・・。

だから、左能さんの岩茶房とかあるいはそれ以外でも信頼に足る店に行くほかは、岩茶は疑ってかかれと、お茶を飲み始めたころによく言われた話だった。

肉桂

銀座にオフィスを構える天英茶業。ここのお茶は本物だ。

一時期武夷の茶畑が売りに出されたことが日本にも情報として入ってきたが、それを広く購入したのが広東省のこの天英茶業だった。三坑両潤と呼ばれる正岩茶のエリアを20㎡も保有する同社の岩茶は、まぎれもない高品質なお茶だといえる。

もちろん、ランクはある。極上のお茶は、生産量自体が少なく、毎年の天気に左右される。残念ながら今年はお茶にとってあまり良い気候でなかったため、極上の茶は作られなかったという。

天英茶業の銀座オフィスは、天英茶業の経営者の妹さんである張瑩さんとそのご主人が今年8月に開設した小さなオフィスだ。現在予約制で試飲会を実施するほか、楽天市場に小売りの通販サイトを開設し、本物の岩茶を多くの人に飲んでもらいたいとさまざまな試みを行っている。

正直に言おう。天英茶業のお茶は、高い。でも、それは仕方がない。本物の岩茶であるから、高いのは当たり前なのだ。生産量が少なく、質の良いものはさらに絞られる。そんな岩茶が、日本で販売されること自体を、僕らは喜ばなければいけないのだろう。

過去のお茶を含め、この天英茶業の銀座のオフィスで飲ませてもらったいくつかの岩茶は、まさに乳香の岩韻が口のなかにいつまでも残るような、本当に久しぶりにおいしい岩茶であった。特に秘蔵の肉桂というのを飲ませてもらったが、焙煎が効いた、それはそれは香りのよい素晴らしいお茶だった。


雲南半発酵茶の茉莉花茶

銀座のオフィスでは、岩茶のほかに茉莉花茶も扱っている。この茉莉花茶も非常にこだわりのあるお茶で、雲南省の野生茶を半発酵し、そこに茉莉花の香りを付けたもの。非常に香りが強くさらに味わいはさわやか。だれか特別なお客様をお迎えするときに、こんなお茶をだしたら、さぞ喜ばれるだろうなと思うような、それはそれは素晴らしい香であった。

一飲は百にしかず。とにかく本物をここで味わってほしい。

幸い、12月に開催される「地球にやさしい中国茶交流会」に天英茶業も出店するとのことなので、ぜひそこでこの岩茶の素晴らしさに触れてみることをお勧めしたい。



天英茶業有限公司 日本事務所
 住所:東京都中央区銀座5-5-13 坂口ビル2 4F
 電話:03-6280-6889
 HP:http://www.tany-vsj.com/
 通販:http://www.rakuten.co.jp/tanytea-vsj/


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