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曜変天目茶碗が日本にだけ残存する訳
カメラロール-187

大阪の東洋陶磁美術館で油滴天目茶碗に出会い、その存在に惹かれたのは、もう20年ほど前のことであった。さらに静嘉堂文庫で曜変天目茶碗に出会い頭をガツンと殴られた。

中国福建省建陽市にあった建窯(中国語版)で作られたとされるこの茶碗は、現存が確認されているものは世界でわずか3点しかないといわれ、そのすべてが日本にある。

南宋の時代に作られたこの素晴らしい茶碗がなぜその時代に全て日本にもたらされたのか、すごく不思議であった。その時代の日本にそれほどの国力があった訳はない。その疑問はずっと僕の頭の何処かに引っかかっていた。

最近になってこの本に目を通す機会があり、なるほどそういうことだったのかと理解が出来た。本来は壊される運命にあった茶碗だったのだ。それが運命の悪戯で日本に渡来した訳だ。

正直言ってその運命の悪戯を僕は心から喜びたい。当時の中国人の文化的、或いは根本的な思想によって不吉なものとされたがゆえに、こんなに素晴らしいものに出会えたのだから。

詳しくはこの本を読んでもらうとして、日本の牧歌的な神様信仰や日の本質を見る目に感謝なのであった。




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